きっと1年以上前になると思います。
この店の前を通ったとき
「こんなところにラーメン屋があったのか!」
と驚いたことで覚えていました。
ラーメン店『麺屋一』
外観の造りや立地場所などを考えると、タイ人経営者であろうこのラーメン屋は、その後私の記憶から消え去り思い出すこともありませんでした。
ラーメン屋でチムチュム!?
私の記憶にこの『麺屋一』が呼び戻されたのは、とある方との会話で登場したことがきっかけです。
「ピンクのカオマンガイ近くにあるタイ人経営のラーメン屋でチムチュムが食べられるんですよ!」
場所を聞くと、きっと『麺屋一』のはず。
あのラーメン屋でチムチュムが食べられる…。
しかもチムチュムだけではなく他タイ料理もメニューにあると言います。
そんな摩訶不思議なラーメン屋が成り立っているのだろうか。
近くを通った際、まずはラーメンだけでも食べてみるかと店に寄ってみました。
センセープ運河沿いに立地する『麺屋一』に立ち寄ったのは午後5時過ぎ。
テーブルには他の客は1組しかおらず、センセープ運河からの風を感じながらメニューに目を通します。
塩豚骨ラーメン、辛豚骨ラーメン、海老味噌ラーメン、天海老味噌ラーメン、カツカレーライス、から揚げご飯……。
載っているのはラーメンやご飯ものばかりで、どこにもタイ料理が見当たらない。
ほんとにチムチュムなんてあるのか!?
席に座ったからには何か注文しなければならないわけで、メニュートップに載っていた塩豚骨ラーメンにしました。
煮卵のトッピングがあって79バーツという値段は、よろしいんじゃないでしょうか。
とはいえ、『じゃあ、ラーメンだけを食べるためにリピートするか!?』と問われれば頷けませんが…。
お店の方と話してみるとやはりタイ人経営で、オープンして3年ほどのお店だそうです。
さきほど手渡されたメニューにはタイ料理が一つも載ってなかったけど、ほんとにチムチュムが食べられるんでしょうかね!
ーーここってチムチュムあるんですか?
「ありますよ。でもチムチュムは18時からのメニューなんです」
チムチュムあった!
タイ料理は別メニューがあり、ソムタムやガイヤーンといったイサーン料理が主なラインナップです。
いざ『麺屋一』へチムチュムを!
後日、情報を頂いた方と『麺屋一』へと来店しました。
時間は18時前。
チムチュムが始まる時間からは橋の上にもテーブル席が設けられているので、この席に腰を落ち着けました。
眼下にはセンセープ運河。
陽が傾き始め、川から流れて来る涼風が心地いい。
こんなシチュエーションでチムチュムが食べられるのは、バンコクでも珍しいでしょう。
豚肉のチムチュムのほか、ガイヤーン(タイ風焼き鳥)、ムートート(揚げた豚肉)を注文。
そしてビールは3リットル入りのタワーです!
チムチュムやイサーン料理だけでなく、タワーのビールまでも揃えるラーメン屋が、バンコクで他にあるなら教えてほしい!!
センセープ運河を走るボート、高層ビル群、それらを眺め涼風に吹かれながらチムチュムを食べられるなんて、最高のシチュエーションです。
2人で3リットルのビールを空け、ヘロヘロになったところで、お店の方にお話を伺いました。
「昔、神戸のラーメン屋で働いたことがあって、その経験をいかしバンコクで出店しました」
ご夫婦でお店を始めて3年。
ラーメンやご飯ものだけではなく、たこ焼きやら餃子、から揚げといった居酒屋メニューも揃え、さらにタイ料理も始めたのは、異色のラーメン屋といっていいでしょう。
ご主人は日本で働いたことがあるだけに、少しだけですが日本語を話すことが出来るようです。
日本人が来店すればきっと喜ぶと思うので、ご主人を見かけたら声をかけてみてください。
『麺屋一』への行き方
場所はカオマンガイの有名店『ピンクのカオマンガイ』の目と鼻の先にあります。
ピンクのカオマンガイの右手に伸びる細い通りを進むと左手に立地しているので、すぐ分かるでしょう。
ちなみにラーメンは11時のオープンから21時まで。
チムチュムは18時から24時までとなっています。
【SHOP DATA】
「麺屋一」
TEL:092-456-6767
OPEN:11:00-24:00(日曜日休み)
PRICE:チムチュム180B