BTSプロンポン駅至近、スクンビット・ソイ26にあるクイッティアオ専門店『ルンルアン』は、数多のブログやガイドブックで取り上げられている超有名店。
わたくしごときが今更どうこう述べるのはおこがましいのでありますが、一応『激旨!タイ食堂』でも2015年に紹介したことがあります。
サイトを立ち上げたばかりの頃だったものの、店主へも軽くインタビューした記事です。
BTSの駅から近く立地条件が良いことも手伝い、タイ人だけではなく日本人を始め韓国人などのアジア系旅行者の来客も多く、人気店として不動の地位を築いているといっていいでしょう。
私はといえば、『ルンルアン』へは2015年の取材以降、1度か2度しか訪れていない有様。
ここのクイッティアオは個人的に好きなスープで、お気に入りの店ではありますが、常に混雑していることもあり、自然と足が遠のいていました。
旅行者に向けての有名店を挙げるならば、パッタイは『ティップサマイ』、カオマンガイは”ピンクのカオマンガイ”こと『ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム』、プーパッポンカリーは『ソンブーン』、タイスキは『MKレストラン』、そしてクイッティアオといえば『ルンルアン』がその地位を掴んだのではないかと、勝手に思っている次第です。
そんな名店だけに、もう一度、きちんと取材をしてみたい。
私の中でそういった想いが膨らみつづけ、コロナ禍がまだ収まらない状況でしたが『ルンルアン』を改めて取材することにしました。
クイッティアオの名店『ルンルアン』への行き方
この記事をご覧になり『ルンルアン』という店名を初めて知ったという方も少なくないでしょう。
前述したように『ルンルアン』はBTSプロンポン駅の至近に立地。スクンビット・ソイ26の通り100メートルほど南下した角地で営業しています。
『ルンルアン』のメニュー
この店に置いているクイッティアオは全5種。
透明スープのクイッティアオ ナムサイ、スープ無しのクイッティアオ ヘン、トムヤム味のクイッティアオトムヤム、トムヤム味でスープ無しのクイッティアオ ヘン トムヤム。
もう一つが、麺無しクイッティアオとも呼ばれるガオラオです。
どのクイッティアオ3種のサイズが用意され、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズからチョイス可。私はSサイズしかオーダーしたことがないのでMとLサイズがどれほどの大きさなのかは分からないですが、10バーツしか差額がないのでサイズ感はさほど変わらないのではなと思います。
私が大好きなスープ有りクイッティアオ
『ルンルアン』で私が特筆したいのがスープ。豚骨でしっかりとダシを取ったスープが特徴的で、ここまでのスープを作り上げるため、豚骨をとことん煮込んでいることが分かります。
「うちのスープは豚の背骨とゲンコツと豚ひき肉を使用しています。ゲンコツと豚ひき肉の甘味が感じられ、豚ひき肉も調味料で漬けてから煮ると旨味が凝縮されたような味が出せるんです」
そう話してくれたのは2代目のオーナー。現在は3代目の息子夫婦が営んでいますが、インタビューには2代目のオーナーが答えてくれました。
こだわりはスープだけではなく麺にも現れ、バミー麺はバーンケーにある製麺所で特注の麺を作ってもらっているとのこと。
細麺に仕上げているのは茹で時間を短くするためだそうです。
創業60年以上 『ルンルアン』の歴史
創業した先代から数え、インタビューに応えてくれた2代目、そして現在厨房に立つ息子夫婦の3代に渡り、『ルンルアン』の味は引き継がれています。
「私の父が60年ほど前に創業しました。当時は三輪自転車でプルンチット・ソイ5からソイ7を走り回っていたそうです。創業してから8年ほど経ったころ、この場所で店舗を構えるに至りました」
創業した当時のクイッティアオ1杯が0.5バーツか1バーツ程度。
父である創業者の彼は三輪自転車で1日中走り回り、休むことなくクイッティアオを売り歩いていたと言います。
創業者は中国大陸から渡ってきた華僑の一人。
異国の地で生き抜くため、味を試行錯誤し、必死になって売っている父の姿は、汗を流す3代目の現店主にも引き継がれているように映りました。
ちなみに、隣で営業しているクイッティアオ屋も『ルンルアン』の姉妹店で、創業主の親戚が運営しているそう。
こちらにはクイッティアオ以外のメニューも揃えています。
【SHOP DATA】
「ルンルアン(รุ่งเรือง)」
TEL:022586746
OPEN:08:00-17:00(基本無休)
PRICE:クイッティアオSサイズ50B、Mサイズ60B、Lサイズ70B