昨日10月26日と今日の27日の2日間、タニヤ通りで「JAPAN FESTIVAL MATSURI 2015(ジャパンフェスティバル祭2015)」というイベントが開催しています。タニヤ通り界わいの日本食店やカラオケクラブがテキ屋を出店し、日本の祭りを演出するというイベントです。
出店しているのは『エビスダイニング』『酒の店』『しゃかりき432"』『はなび屋』『金沢ゴールドカレー』『牛野屋』『Wood Ball(ウッドボール)』『世界の山ちゃん』『大枡』『SEXY CLUB F1』などなど。物珍しさからかタイ人たちも足を止め、祭りの様子を見入っていました。
メニューはクイッティアオ ムーのみ!
そのタニヤ通りから歩いて数分、サラデーン通りの入口にあるクイッティアオ屋が今回取り上げるお店です。『ウォー ラッサミー』というクイッティアオ屋に初めて来店したのは、タイの菜食期間「ギンジェー」の真っ最中でした。店頭でぶっかけ飯を売っているので、てっきりぶっかけ飯屋かと思ったら、菜食期間中だけの特別メニュー。肉を使わず、肉のような食感や味のおかずを並べ、それらを求めてやって来る客でにぎわっていました。
「クイッティアオは菜食期間中は出さないから、終わってからおいで」
そう店主に言われ、ギンジェーが終わった26日に再度訪れました。ギンジェーの時にに掲げていた黄色い旗はなくなり、打って変わったように荘厳たる外観に。味があるのは店内もしかり、木製の椅子やテーブルからは長い年月が刻んだ薫りのようなものが発せられています。「どんなクイッティアオがあるの?」
席に着いた私は女性スタッフに訊ねました。
「うちはクイッティアオ ムー(豚のクイッティアオ)だけ」
他店のようにトムヤムやイエンタフォーといったクイッティアオはなく、たった一品だけなのだとか。ブレずにメニューを増やすことなく、クイッティアオ ムーだけで勝負しているのは、こだわりなのでしょう。
シンハービールも飲めるクイッティアオ屋
さて、クイッティアオ ムーの丼を飾るのはルークチンと豚肉とホウレン草。豚肉はほとんど味付けがされておらず、豚そのものがしっかり味わえるのですが、これが旨い。ルークチンも合格点です。スープは独特の味わいで、ほんのりとした甘さが広がる秀逸な出来映え。
「スープには何を入れているんですか?」
臆面もなく企業秘密を聞いてみたところ、写真撮影をこばんだ店主からは
「そんなの教えられないよ」
と当然のご返答。クイッティアオしかり、私がこの店を気に入ったのは店内の雰囲気です。レトロ感がたまらない。しかも、クイッティアオは一品だけの店なのに、シンハービールがあるという不思議感も私を惹き付けます。クイッティアオとビール。この組み合わせに挑んでみたい方は、『ウォー ラッサミー』へ!【SHOP DATA】
「ウォーラッサミー(ว.รัศมี )」
TEL:02-235-7700
OPEN:06:30-16:00(土日休み)
ADDRESS:Silom 2/1, Silom Road, Bangkok 10500.
PRICE:クイッティアオ ムー50B