※2019年9月17日加筆・修正
スクンビット・ソイ23のイサーン料理屋『チャンノイ』で初めてアヒルのクチバシ揚げを食べてからというもの、唇がアヒルになるんじゃないかと心配になるほど、メニューにクチバシがあれば必ずオーダーするクチバシ三昧。
そんな私に、アヒル君からお呼びがかかりました。
アヒル君の声なき声に呼び寄せられたのはラマ4世通りのお店。
最寄り駅でいうとMRTフアランポーン駅とMRTサムヤーン駅の中間地点で、若干フアランポーン駅の方が近い場所にあります。
以前この店の前を通ったとき、ほぼ満席で、8割ほどの方々がチムチュムをつついていたことが脳裏から離れず、先日来店してみました。
この日もチムチュムを卓上に置き、赤々と熱を帯びる炭の上で小さな土鍋がぐつぐつと音をたてている人が多数。
この1品は外せません!
さらに目を皿のようにして他の客を眺めてみると、傾向として多く見受けられたのが、アヒル君!
アヒルのクチバシ「パック ペット」です。
来店時にはすでに9割ほどの席が埋まっていたにも関わらず、オーダーした2品は意外なほどスピーディーに提供されました。
感動した!
さて、まずはチムチュム。
卓上に置かれイカやエビ、野菜類を投入し、煮立つまで本でも読もうかと思っていたら、予想以上の早さでぐつぐつと音を立て始めました。
おやっ?と思い下を覗き見てみると、炭の量が多い!
これは食べる身としてはありがたいですね。
炭をケチっているのか少量の店もあり、そういった場合、2度目の具材を入れてから煮立つまでかなり時間がかかってイライラし、最終的には炭に息を吹きかけ炭に熱を帯びさせようと涙ぐましい努力をしている私がいたりします。
たっぷりの炭で煮立ったチムチュム、スープが旨い!
たくさんのレモングラスでダシを取っているのか、さっぱりとしながらも香り高く、私好みの味わいです。
私が最近ハマっているアヒル君のクチバシ。
素手でつかみ骨に付いた肉をかじって引きちぎる!
味付けは濃く、ビールの肴としての役割をきちんと理解してらっしゃいます。
他のタイ人も、喋りながら夢中でむしゃぶりついていました。
なかなかの苦労です(笑)
店頭で屋台風の厨房に立っているご夫婦がいたので、きっとオーナーだろうと声をかけました。
「私はオーナーじゃない。あの人だ」
忙しいからか男性は少しの笑みを見せることもなく、左端でソムタムを作っていた老年の女性を指さしました。
次から次へとソムタムだけを作っているオーナーさん。
彼女が作ったソムタム盛り合わせを撮影させてもらいました。
ただ、本人の写真は遠目から撮ることしかできず…。
店前には旨そうな食材が並べられています。
定番のコームーヤーンのほか、ガイヤーンもありますよ。
店頭で写真を撮っていたところ、突如日本語で話しかけられました。
「日本の方ですか?」
カメラから顔を離すとお店で働いている若いタイ人女性でした。
彼女は大学一年生の18歳。
学校で日本語を勉強していると言います。
これは渡りに舟。
目の前の男性は愛想がなさそうだし、オーナー女性はソムタム作りで忙しくなかなか話しを聞ける状況でもない。
スニサーと名乗る彼女に話しを聞くことにしました。
「創業して12年で、従業員みんな家族なんです」
厨房に立っているご夫婦は、スニサーちゃんのお爺ちゃんとお婆ちゃんにあたるそう。ご両親は他県にいて彼女だけ大学に通うためこのお店の上階で住まわせてもらいつつ働いているようです。
オーナーと呼んでいた女性は、スニサーちゃんのお婆ちゃんのお姉ちゃん。
そしてみなさんの共通点は、出身県がロイエット県出身。
店名は『ラーントゥムチムチュム』。
そういえば、ここで働く従業員が着ているのはピンクのポロシャツです!
ついに出ました、“ピンクのチムチュム”!
以前エカマイで“青のチムチュム”を見つけたので、これで2色目になりました。
青、ピンクときたら、緑のチムチュムもどこかにあるはず。
そのほかにも、ユニフォームの色を統一しているチムチュム屋がありましたらご一報を!
gekiuma.bkk@gmail.com
スニサーちゃんは私の質問に日本語とタイ語のミックスでずっと対応してくれました。
店頭で私たちの会話を聞いていた厨房に立つ男性も最後は笑顔に。
てっきり不機嫌になっているのかと思っていたので一安心。
ここはステッカー認定店でしょう!
店前の壁に貼っていただいたので、来店の際は要チェック!
【SHOP DATA】
「ラーントゥムチムチュム(ร้านตุ้มจิ้มจุ๋ม)」
TEL:089-516-3157
OPEN:07:00-2:00(月に2日不定休)
ADDRESS:410 Rama 4 Road, Mahaprutharam Bang Rak, Bangkok 10500.
PRICE:海鮮チムチュム150B、アヒルのクチバシ60B