そろそろ2016年が終わろうとしています。
今年、取材で来店したタイ料理店はおよそ200軒。
思い出せないほどたくさんのお店へ訪れ、初めて食べた料理もありました。
もっとも印象に残っているものの一つは、ナコンパトム県の『KUNG OB PHU KHAO FAI』で出会った、エビの蒸し焼きです。
エビを並べた特注の鍋に蓋をかぶせ着火。
炎を上げる姿はエンターテイメントとしても十分であり、稚エビから店の生け簀で育てているというエビもこれまた旨く、わたし個人的には2016年で3本の指に入る印象的な料理でした。
炎を上げるシーンはいまでも印象に残っているわけですが、これに似た料理があるという情報を得ました。
いや、料理ではなくスイーツです。
エビ蒸し焼きのように三角錐型の蓋がかぶせられるのですが、蓋はなんとチョコレート製。中にはアイスクリームが潜んでおり、着火して炎を上げボルケーノのような姿に変貌すると言うではありませんか。
「もっとスイーツを取り上げて欲しい」
読者の方からそういったご要望もありましたので、ボルケーノアイスを取り扱うトンローの『Mocking Tales』を訪れました。
目次
Mocking Talesの場所
アイスクリームをはじめとしたスイーツや、洋食、ワインなどを扱う『Mociking Takes』は、トンロー通り沿いにある『MAZE THONGLOR』の1階右手に立地しています。
トンロー駅からは500メートルほど距離がありますので、徒歩だと10分以上かかることを覚悟しないといけないでしょう。
トンロー通り入り口で待機しているバイタクを利用するのがおすすめです。
『MAZE THONGLOR』は飲食店が数軒入っているモールのようですが、わたしは来たことがなく、存在すら知りませんでした。
なにせ、トンローには疎いですからね〜!
こじんまりとした店内は、おとぎ話のような独特な世界観が表現され、いかにも女性が好みそうな雰囲気。
来店時、若いタイ人女性客が数組いましたが、スマホで写真を撮りまくっていたのも頷けます。
どうやら『Mocking Tales』は、若いタイ人にはすでに評判になっているようで、InstagramのハッシュタグでMockingtalesで検索すると、2500件近い写真が投稿されていました。
オープンしたのは2016年1月ですから、瞬く間に評判が拡散したのでしょう。
マネージャーに話を伺うことになりました。
彼女はわたしが外国人であることを忘れたかのように、凄まじいスピードのタイ語を繰り広げ、二歳児程度のタイ語能力しかないわたしは、眠っている脳細胞を叩き起こし死に物狂いで理解に励んだ次第です。
『Mocking Tales』のメニューはChapter(章)ごとに分けられ、おとぎ話の世界観と同じく物語のような構成になっています。
Chapter1はお店のリコメンドメニュー。
先に触れたチョコとアイスのボルケーノ「Inferno Mountain」はChapter1に分類。
そのあとはChapter4まで続いています。
メニューをめくっていると、1ページだけ日本語に訳されたページを発見。
「私の知り合いの大学生に訳してもらったんですけど、間違っていないですか?」
チュラロンコン大学に通っているという女子大生が、日本語に訳してくれたそうです。
『Mocking Tales』にはアイスなどのスイーツの他に、バーガーやサンドウィッチ、パスタといったフードメニュー、ビールやワイン、カクテルなどのアルコールメニューも揃えています。
では、『Mocking Tales』で提供していただいたメニューを紹介していきましょう。
Mocking Talesのメニュー4品
Frozen Earth Coffee(120B)
四角い氷にしたコーヒーをグラスに入れ、暖かい牛乳を投入して溶かしコーヒー牛乳にするドリンクメニューです。
牛乳の量を自分で調整でき、ずっと冷たいままで飲め、通常の氷のように水っぽくならないという、良いこと尽くめのグッドアイディア。
Soft Shell Crab Spaghetti(420B)
カニがそのまんまの姿で頂上を陣取り、威風堂々と居座るスパゲッティです。
カニは甲羅を装備しているように見えますが、実はこれプーニムというソフトシェルクラブ。
殻を剥くことなくそのまま全部食べられます。
あくまでのわたしの憶測ですが、スパゲッティに使われているソースは、チリソースとトマトソースをミックスしたものじゃないかと。
思っていた以上にスパイシーです。
Spirit of Present(320B)
綿飴のようなコットンキャンディに包まれているのは、抹茶ケーキを土台にビスケットを挟み、ピスタチオアイスクリームを乗せた三重奏スイーツでございます。
見た目の美しさと秀逸なアイディアに脱帽。
Inferno Mountain(480B)
今回の主役として登場してもらったのがこちら。
infernoとは日本語訳で「地獄」を意味する英単語であり、Inferno Mountainとは「地獄山」という忌々しいネーミングのチョコ&アイスクリームなのです。
出てきたばかりのお姿はただのチョコレート製の三角錐ですが、これにストロベリーソースをかけると、一気に『地獄山』に見えてしまうからまぁ不思議!
どろどろのストロベリーソースが茶色い山肌をゆっくりと舐めるように垂れていき、これに店員がアルコール(?)をぶっかけファイヤー!
めらめらと炎を上げる地獄山は、徐々に山肌を溶かし、しばらくすると崩れ去ってしまいます。
提供されてきたところから、崩壊するまでの様子を連続写真でご覧下さい!
と、このような流れなのですが、わたしはこの撮影で致命的な失敗を犯してしまったんです!
スパゲッティなどの料理は、少しでも明るいところで撮影したく、店内ではなく太陽光が射す店前に設置されたテーブル席で撮影していました。
最後に出てきたInferno Mountainもシチュエーションを変えず、この場所で撮影したのですが、これが失敗!
周囲が明るいため青くゆらめく炎をうまく写真におさめることができませんでした…。
地獄山だけ店内で撮影するべきだった。
わたしが綺麗に撮影できなかったので、『Mocking Tales』から提供していただいたお写真がこちらです。
店内で着火するとこのように映ります。
Instagram上の『Mocking Tales』でチェックインした方の中に、動画投稿もありましたので、そちらも併せて閲覧すればよりリアル!
クリスマスが近づいてきましたが、彼女をどこへ連れて行こうか迷っているようでしたら、選択肢の一つに『Mocking Tales』入れてみてもいいかも。
わたしは独り身ですから関係ありませんが!!!
【SHOP DATA】
「Mocking Tales」
TEL:083-386-6992
OPEN:11:00-24:00(無休)
ADDRESS:148 Sukhumvit Soi55 (Thonglor) Sukhumvit Road,Klongtonnua Wattana,Bangkok 10110
PRICE:Inferno Mountain 480B、Spirit of Present 320B、Frozen Earth Coffee 120B、Soft Shell Crab Spaghetti 420B