BTSプロンポン駅周辺は開発が進み、『エンポリアム』をはじめ『エムクオーティエ』、『エムスフィア』など、ここ数年で次々とショッピングモールが開業しています。
それに加え、コンドミニアムも乱立。
スクンビット・ソイ39は昔ながらの屋台や食堂がたくさんあったのですが、こちらはショッピングモールと異なり、次々と消えていきました。
そんなプロンポン界隈から屋台や食堂が減少する中、スクンビット・ソイ39で見つけたのは、壁際に埋め込まれるように営業するクイッティアオガイの屋台です。
向かいの屋台から移転して営業をスタート
数年前までスクンビット・ソイ39には、屋台がずらっと並び、朝から夜まで賑わう屋台街の様相を呈していました。
ところが、入り口の角地でコンドミニアムの建設が始まってからというもの、ほとんどが撤退。
屋台絶滅エリアになってしまいました。
バンコクの風物詩がまたひとつ消えてしまったと落胆しておりましたが、ここで見つけたのがクイッティアオ屋です。
壁にめり込むように営業しています。
テーブル席はありませんが、歩道に椅子が並べられ、椅子をテーブル代わりにして、みなさん壁に向かって黙々と麺を啜っておられる。
こんな店、前からあっただろうか…。
「以前は向かい側で屋台をやっていたんだけど、ここへ移転したんです」
女性店主は麺を茹でながらそう話してくれました。
ここはドリンクを販売する店舗の一部を間借りして営業を始めたようです。
狭い場所ながら、すぐ目の前に移転して営業を再開するたくましさに感心します。
昼にはトッピングの鶏肉が売り切れることも
店名は持たず営業しているこの屋台では、鶏肉のクイッティアオ「クイッティアオガイ(ก๋วยเตี๋ยวไก่)」を提供しています。
来店したのが12時半ごろだったため、ほとんどの椅子が埋まっていてほぼ満席状態。
すでにいくつかのトッピングは売り切れていましたが、もも肉は残っていたのでそれをトッピングし、1席しかない椅子を陣取りました。
スクンビット・ソイ39という開発目まぐるしい通りで、歩道の椅子に座り、クイッティアオをいただける。
しかも、大好きなクイッティアオガイとあれば、心が踊ります。
丼を受け取ると、店頭にあるバイホラパー(スイートバジル)やもやしをトッピング。
数種類もの中華ハーブが使われたスープの香りを楽しみ、麺を啜る。
屋台がどんどん消えていくこの場所で、路上に並べられた椅子に座りクイッティアオガイを味わえるなんて、このうえない贅沢です。
店名 | プロンポンの名も無きクイッティアオガイの屋台 |
営業時間 | 06:00-13:30 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/D4yJU8ZeGQ2R6Exh8 |