バンコクの北に接しているノンタブリー県。
バンコク中心部から車で1時間ほどと気軽に行けるこの県に、クレット島という中洲エリアがあります。
陶器やタイのお菓子が有名で、バンコクから日帰りでこの場所を訪れるタイ人は多く、週末になると中洲へ上陸する人が絶えない観光スポットです。
日本人向けフリーペーパーの特集や記事で取り上げられることもあり、在住日本人の中ではクレット島に魅せられ、幾度も訪れたことがある人もいるほど。
かくいう私は在住5年が経ったころに初めてクレット島へ訪れました。
その時の様子は2016年2月28日付の記事で紹介しています。
そして今回、二度目となるクレット島上陸を果たしました。
目的はクレット島での食べ歩き散策と、ここでしか飲めないクラフトビールを味わうためなんです!
後述しますが、クレット島にはChit Beerという地ビールが飲めるクラフトバーがあり、これを求めてクレット島を訪れる人も少なくないと言います。
ビール好きのわたしは、Chit Beerの存在を知りいてもたってもいられなくなった、というわけです。
目次
クレット島への行き方
Googleマップで見るとクレット島はここになります。
バンコク中心部から目指すには、ローカルバス、BTSサパーンタクシン駅の近くから出船しているチャオプラヤー・エクスプレス・ボート、タクシーのいずれかを利用する方が多いでしょう。
ローカルバスに関して、わたしはまったくの無知です。
ネット上に、クレット島付近まで向かうローカルバス情報は幾つかありましたが、それらが今でも正しい情報なのかどうかは分かりません。
続いてチャオプラヤー・エクスプレス・ボート。
わたしは乗船してクレット島まで行ったことはありませんが、Webサイトには料金などが掲載されているようです。
最後にタクシー。
これがもっとも楽チンです。
とはいえ、他2つの手段に比べるともっとも高額になり、乗車するエリアや渋滞の程度にもよりますが、200〜300バーツほどかかります。
上記3つの手段のいずれかを利用するにしても、最低限のタイ語は必要になるでしょう。
タイ語に不安がある方へ向け、今回のクレット島企画に合わせて、激旨!タイ食堂プレゼンツの「クレット島オフ会」を開催します!
詳しいことは記事の最後にお伝えしますので、しばしクレット島の記事をご覧ください。
先に触れたようにクレット島は中洲になっているため、船を使い川を渡るわけですが、乗船場所はWat Sanam Nueaというお寺の奥。
乗船料金はたったの2バーツ(約7円)でした。
帰りの船も2バーツ必要なのかと小銭を用意していたんですが、徴収されなかったということは、往復で2バーツなのかな。
ゆっくりと進む船上で涼やかな風を浴び心地よさに包まれていたのですが、到着までの所要時間はほんの数分。
心地よさに浸る暇もなく、とっととクレット島に到着してしまいました。
クレット島に上陸してまず野菜のてんぷら
上陸してすぐの一帯にも露店が数軒並んでおり、左手にあるタイ飯屋では自転車をレンタルすることができます。
1日で40バーツ。
クレット島の周囲を自転車で見て回るのも気持ちよさそう。
徒歩でクレット島を一周すると1時間以上はかかると思います。
前回と今回クレット島で私が利用したのは、バイクタクシー。
後に取り上げるOTOP VILLAGEを抜け、そこから船着き場までクレット島の周りをぐるっと周って帰ってきたのですが、60バーツでした。
船着き場からずんずん奥へ入っていくと、露店が並ぶエリアに突入。
まず出迎えてくれたのは、行列ができる野菜天ぷら屋台です。
これ見たら、食べずにはいられないでしょう!
クレット島を散策するためのカロリー補給として、一袋購入。
6種の天ぷらで30バーツです。
天ぷら片手に奥へ行くと、陶器がずらっと並んだ店に出会います。
一般的なサイズのチムチュム鍋から、巨大チムチュム鍋まで揃えるこちら。
クレット島は陶器を名産としているので、ここだけではなく至るところでチムチュム鍋などの陶器に出会えます。
これでご飯を炊いたら美味しそうなんですがどうなんでしょう。
さらに先へ進むと、露店がひしめく『OTOP VILLAGE』です。
クレット島での思惑は、ここで食べまくろうという魂胆なんです!
川沿いのお座敷でカオソーイ
以前訪れた際は、川沿いにあるこちらの店でカオソーイをいただきました。
川べりに座敷席があり、心地よさは最高!
カオソーイのほかソムタムなどのイサーン料理もありますよ。
満席のクイッティアオ屋でまずはバミー・トムヤムを
さきほどの店から数メートル先で、満席のクイッティアオ屋に出会いました。
これだけ客が入っていたらさすがに見過ごせない。
かろうじて開いていた一席に腰を下ろし、周囲を観察した結果、もっともオーダー率が高かったバミー・トムヤムに決断。
トムヤムですが赤いスープではなく辛さは抑えられ、小ぶりな丼でしたので、するする〜っと完食。
【SHOP DATA】
OPEN:8:00-16:30(土日のみ営業)
PRICE:バミー・トムヤム35B
オープンして2年ほどの小洒落たタイ料理店
クレット島は平日でも渡れますが、さきほどのクイッティアオ屋のように平日に営業している店が少なく、閑散としているようです。
クレット島を徒歩や自転車での散策を目的としているなら平日でもいいでしょうが、買い物やグルメでしたら、観光者が多くとも土日のほうがいいでしょう。
人をかき分けつつ進むと、小洒落たタイ料理店に遭遇。
ついさっきバミーを食べたばかりですが、あれしきの量で満腹になるはずもなく、二食目はこの店でいただくことにしました。
ここでオーダーしたのはパッタイ。
瀟洒なタイ料理店だけに、パッタイもお洒落だこと!
8〜9割ほど客席が埋まっていましたが、店主に聞くと2階席もあると言います。
【SHOP DATA】
OPEN:9:30-17:30(土日祝日のみ営業)
PRICE:パッタイ80B、ジュース20B
石鹸屋の名物女性にまた遭遇!
パッタイを食べたレストランからさらに奥には、石鹸を売る露店があります。
前回来訪時、名物女性がいるこの店で石鹸を購入したのですが、相変わらずのお姿で元気に営業していました!
故・宮尾すすむ氏を彷彿させるこのポーズは、どうやら彼女のキメポースのようです。
写真を撮っているときだけではなく、わたしと話している間もちょくちょくこのポーズを挟んでくる。
もはやキメポーズというより、彼女の癖になってしまっていると思われます。
ちなみに以下の写真は2016年1月に撮影した彼女です。
石鹸屋を開いて12年ほどになると言い、彼女の家はすぐ裏手にあるそうです。
飼い猫が気持ち良さげに日なたぼっこしていたので、こちらも一枚。
名物女性が売る石鹸は1つ35バーツ。3つ購入すると100バーツとちょっとお得。
わたしは3つ購入して、このお店を後にしました。
【SHOP DATA】
OPEN:9:00-17:00(土日祝のみ営業)
PRICE:各種石鹸35B(3つ購入で100B)
いざChit Beerへ!
OTOP VILLAGEの先にも露店は並んでいますが、Wat Pai Lomというお寺のあたりまで来ると露店はなくなってしまいます。
ここから船着き場まで来た道を戻ってもいいのですが、わたしは前回同様、バイクタクシーを使いクレット島の東側を周って戻ることにしました。
船着き場への道のりに、わたしが目指すクラフトビールバーの『Chit Beer』があるのでございます!
洒落た外観を想像していたのですが、到着してみると的外れ。
看板も出ておらず、知らなければ通り過ぎていたでしょう。
到着したのは午後4時過ぎ。
時間的にガラガラだろうと推測していたわたしは、店内を見て絶叫しそうになりました。
空席がない!!!!
バーカウンターの前で立ち飲みしている人もいるほど、客で溢れかえっています。
かろうじて小さなテーブルが一席だけ空いていたので、ビールをオーダーする前に猛ダッシュして確保。
わたしが一杯目に選んだのは、Stone HeadのTHE DARK SIDEという黒ビール。
黒ビールのがつんとした苦味は、散策でほどよく疲れた体を癒してくれます。
はぁ〜、うまい…。
二杯目はアルコール分7.0%、White IPAのTriple Pearlです。
IPAとは「インディア・ペール・エール」の略で、かなり強い苦みがあり、クセになるとハマる味わい。
白ビールのIPAも旨いなぁ。
Chit Beerには食事メニューもありますが、わたしが用意していたのは冒頭で購入した野菜てんぷらです!
クラフトビールのお供にしようと、食べ切らず残しておいたというわけ。
軽いおつまみ程度なら持ち込みしても問題ないようです。
ちなみに、Chit Beerのオーナーは店名と同じチットさんといい、お店でビール作りのクラスまで開いており、わたしが来店した時もチットさんが一人の方に教えている姿がありました。
聞くところによるとチットさんは、自家製ビールシーンの重要人物なのだとか。
彼が醸造したビールもいただくこともできます。
時間は17時。日が沈みはじめ、チャオプラヤー川の姿は刻々と変化を見せていきます。
川からさらさらと流れてくる涼風は滑らかに肌を撫で、ほどよく酔ったわたしを包み、凝り固まった体をほぐしてくれます。
【SHOP DATA】
「Chit Beer」
TEL:089-799-1123(チットさん)
OPEN:16:00-21:00(平日)14:00-21:00(土日祝日)
Facebook:https://www.facebook.com/Chitbeer/
Chit Beerを出たわたしはふたたび渡船し、Wat Sanam Nueaへと戻りました。
船から降りクレット島のほうへ目をやると、上空に広がるのは儚く燃える夕焼けの茜色。
こんなに儚くも美しい夕焼け空を見たのは、いつぶりだろう…。
クレット島へのアテンドも受け付けています!
バンコクからさほど遠くないクレット島ですが、タイ語がまったく分からない方にとっては、ハードルは決して低くないと思います。
激旨!タイ食堂では、そういった方々のためにクレット島へのアテンドを承っています。
3名以上でしたらお一人1,000バーツで承りますので、お気軽にお問い合わせください。
3名以下でもお引き受けいたします。
ご相談などは以下メールまでご連絡ください。
E-mail:gekiuma.bkk@gmail.com