これだけの発展を見せるバンコクでも、いまだかなりのスラムが存在しています。
その中でも最大と言われているのがクロントゥーイ地区にある、クロントゥーイスラム。
スラム地区は線路を渡ったところから広がっています。
ここのスラムで、1月10日(日曜日)に、子どもたちのイベントが催されました。
タイでは1月の第2土曜日が「子どもの日」として設定されており、この日を祝してのイベントです。
主催は、同スラムを30年以上支援しているドゥアン・プラティープ財団。
毎年イベントなどが催され、1000人以上もの子どもたちが集まるそうです。
“スラム”という言葉が“危険な地区”というイメージで捉えられがちですが、クロントゥーイスラムの子どもから危うさなどを感じることなどありません。
同イベントには、バンコクのインターナショナルスクールの生徒たちが毎年ボランティア活動で参加。
今年は子どもたちに「ゴミの分別」をしてもらうなどの活動に励んでいました。
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さて、私がこのイベントを取材するためにクロントゥーイスラムへ訪れた時のことです。
ちょうどスラムエリアへ入ったあたりの場所に、数名並んでいるカオマンガイ屋が目にとまりました。
「食いたい衝動」が沸々と沸き起こりましたが、そこはぐっと我慢!
子どもの日のイベント取材へと向かいました。
1時間ほど取材した後、ふたたびカオマンガイ屋の前を通ると、また行列!
ずっと客足が止まらないんっすか!!
クロントゥーイスラムの入口にあるカオマンガイ屋に、するするっと引き寄せられていきました。
メニューはカオマンガイと、カオモッガイの2種。
どちらも捨て難いですが、ここはやはりカオマンガイでしょう!
ここのチム(付けダレ)は別皿に入れるタイプではなく、カオマンガイにそのままぶっかけシステム。
隣の方を見てみると、2人とも大量にぶっかけておられる。
塩分過多にご注意下さいよ!
と助言したくなるほどです。
チムをほどよく垂らして一口。
なるほど!
隣の2人が大量にぶっかけている理由が判明しました。
このチムが旨い!
一口食べた私は、ふたたびチムの容器に手を伸ばし、追加チムをぶっかけたのは言うまでもありません。
「10時ごろが一番お客さんが多い時間帯よ」
創業して34年の『ランフィーロッテド』の店主、ハレアさんです。
ここで特筆したいのは価格。
スラムエリアにあるとはいえ、カオマンガイ一皿30バーツはバンコク中心部にしては安い。
近ごろのカオマンガイの相場は40バーツといったところでしょう。
食べ終わってからも客足は止まることなく、店頭には常に数名並んでいる人が必ずいます。
カオマンガイとカオモッガイを注文数は6:4といったところでしょうか。
なお、クロントゥーイスラムを取材したい、といったような問い合わせはドゥアン・プラティープ財団までご相談ください。
http://www.dpf.or.th/jp/
同財団では募金も募っています。
【SHOP DATA】
「ランフィーロッテド(ร้านข้าวมันไก่บังฟีรสเด็ด)」
TEL:089-490-5751,081-488-6130
OPEN:7:30-14:00
PRICE:カオマンガイ30B