私はあまりトンロー地区に訪れることないんですが、昨今、取材でときおり足を運んでいます。
取材だから店で撮影しているのですが、知人でその様子を見ている人がときおりいるようで、その時に声をかけてくることはほとんどありません。
「あのとき、●●●の店で撮影しているのを見かけました」
というご報告を、直接ではなく他の方から通じて聞くことが9割。
私を見かけたら、遠慮なく声かけてくださいね〜。
怖くありませんから〜。
何だかよく分からないKhun by Yooの隣りにある有名なタイ食堂
次々と新しいコンドなどの建設が始まり、今後数年でがらりと姿を変えそうなトンロー。
つい先日、トンローソイ10と12の間で、風変わりな建物に遭遇しました。
銅色をした、Khun by Yooという何を目的とした物なのかさっぱり分からない物体です。
ショッピングモールやコンドにしてはあまりにも小さ過ぎる。
どうやら建築は終わっているようで、中にはスタッフと思われるタイ人が数名待機。
頭をかしげながらも、私はすぐ隣りにある、今回目的としてやって来た『Buay Pochana(ブアイポーチャナー)』へと向かいました。
店頭にアヒル肉が吊るされているように、『Buay Pochana』のメインメニューはアヒル肉。
私がオーダーしたのは、土鍋入りアヒル肉のバミーと、腸と砂肝の和え物です。
徹底的に火を入れた土鍋からは、湯気がもうもうと立ちのぼり、一眼レフカメラを向けるとレンズは湯気に襲われ真っ白!
しばらく経って覗き込むと、煮込まれた巨大アヒル肉とバミー麺が湯気の中から現れました。
煮崩れせず、それでもきちんと味が染み込んだアヒル肉。
土鍋の中で冷えることなく、いつまでも熱々のままいただけるのが嬉しい!
土鍋の底で煮たぎった甘いタレをバミー麺に絡め、一気にすする。
これも熱々だから、旨さが倍増するなぁ。
バミー麺好きなら、必ず気に入る一品だと思います。
臭みは微塵もない腸と砂肝の和え物は、見た目ほど味が濃くなく、おつまみ感覚でパクパク食べられる。
どれもきっちり旨いんですよね。
私が来店したのはオープン直後だったためお客さんはまばらで、店内の一席ではスタッフが音楽を聴きながらワンタンの仕込みに励んでいました。
『Buay Pochana』を営むのはキッタナーさんです。
「うちがオープンしたのは15年ほど前かな。他にも姉妹店が2つあるんだよ」
1店舗目のソイチュラの『Buay Pochana』は40年以上、3店舗目のメンチャイにある『Buay Pochana』は創業10年ほどだそうです。
トンローBuay Pochanaのメニュー
キッタナーさんにおすすめを訊くと、メニューの最上部に掲載されているSpecial。
アヒルの各部位が丼にトッピングされた、名の通りスペシャルなバミーです。
部位ごとの食感が味わえる贅沢な一杯だ。
バミー麺以外に、アヒル肉乗せご飯(カオナーペット)などもメニューにはありますよ。
隣りに建設されたKhun by Yooとは……
創業15年の食堂のすぐそばに建った、目的不明な建造物『Khun by Yoo』について、キッタナーさんに伺ってみました。
「あれはね、コンドミニアムだよ」
幾らなんでもコンドにしては小さ過ぎるでしょう!
入居できるの10部屋ぐらいじゃないですか!?
とはいえ、このすぐ後ろでは広い空き地にコンドミニアムらしきものが建設中で、私はキッタナーさんがてっきりこの空き地のことを言ってるのかと思っていました。
取材後、Khun by Yooについて調べてみました。
キッタナーさんがおっしゃったように、コンドが建設中のようです。
Khun by Yoo公式Website
銅色をした不思議な物体は、数年後完成する『Khun by Yoo』のショールーム的な役割でも果たしているのでしょう。
コンドばかりが次々と建つ、トンロー。
これからこの街の魅力はどうなっていくんでしょうか。
Buay Pochanaのような食堂も共存できるようなエリアになってほしいと思います。
【SHOP DATA】
「Buay Pochana(บ๊วยโภชนา)
TEL:02-392-7320
OPEN:10:00-19:00(基本無休)
ADDRESS:318 / 1-320 Sukhumvit Road between Soi 10-12 55th Rd Bangkok 10110.
PRICE:土鍋入りアヒル肉のバミー100B、腸と砂肝の和え物110B