各種料理のオンライン注文&宅配サービスを展開するfoodpanda(フードパンダ)が、タイ・バンコクに上陸したのは2012年初め。
Webサイトまたはモバイルアプリを使い、周辺レストランから料理が選べ注文できるサービスです。
フードパンダと提携しているレストランが対象で、和食、タイ料理、イタリアンなど各国料理が家を出ることなくオンライン上でオーダーでき、ご自宅での逼塞を余儀なくされている方でも、さまざまな料理が楽しめると好評のようです。
フードパンダのバンコク上陸から5年ほどが経ち、利用者や登録レストランも増えた今、周囲の方に聞くと使ったことがあるとおっしゃる方が多いのですが、私はこれまで一度もフードパンダを利用したことがありません。
理由は単純明快で、宅配された料理を拙宅で食事をするより、飲食店で食べたほうが美味しいから。
宅配サービスを利用したいと思うことがなかったわけです。
重村邸でfoodpandaパーティー開催決定
ところが先に触れたように、私の界隈ではフードパンダを愛好する方々が増え、twitterで「フードパンダ最高!フードパンダLOVE!」といったツイートまで見られるようになり、これまで意識したことがなかったフードパンダを、嫌が応にも意識せざるを得なくなってきました。
「西尾さん、まだフードパンダ未体験なんですか!?」
私がフードパンダを利用したことがないと知り、信じられないといった風で驚愕したのは、フードパンダを心の底から愛し、週に7日は利用すると言う重村俊雄氏。
しかも彼は1日に二度利用することもあり、Twitterのプロフィールに「プードパンダ大好き」と明記するなど、自他共に認める高純度のフードパンダ信者です。
小さなお子さんがいるため簡単に外食できない重村一家がヘビーユーザーである理由はわかるのですが、彼のツイートからは並々ならぬ、というか度を超えたフードパンダ愛が洪水のように溢れ、軒並み続くツイートを見た私は「新手のステルスマーケティング」かと穿った考察をしたこともありました。
フードパンダ未体験の私をどうにかして信者に取り込むべく、重村氏は「foodpandaパーティー」と称したイベントを発起。
私、重村氏一家のほか、3名のバンコク在住者が集まり、総勢6名による食事会が重村邸で開催されたのでございます。
foodpandaの利用方法
バンコク中心部に居を構える重村邸に、全員が揃ったのは昼12時ごろ。
今回の主題は「料理もドリンクもフードパンダを利用して購入すること」です。
ドリンクなら近くのコンビニでいいんじゃないかと私のような凡夫は思うわけですが、フーパン信者の重村氏はそれを許しません。
「水であれフードパンダで注文してください」
重村氏をそこまで駆り立てるフードパンダとはいったい何者なんだ…。
私は重村氏から借りたスマホで(登録済みだったので)、初のフードパンダ経験をすることになるのであります。
私は重村氏のスマホを借りましたが、初めてフードパンダを利用するには、まずは登録から始めます。
フードパンダはWebサイトとアプリからアクセスが可能。
Webサイト
https://www.foodpanda.co.th/ja/
アプリ
Google Play
App Store
ここではアプリを使ってのフーパン利用方法を簡単に説明していきましょう。
画面に従い入力していきます。
フードパンダでのオーダーは料理だけではなかった!
それぞれが好きなものをオーダーしたわけですが、私が選んだのはタイ料理。
店舗には一度も来店したことがない『EAT ALL THAI』から3品を選びました。
パッタイとコームーヤーン、イカの揚げ物です。
注文が完了してひと段落。
と油断していたら、重村氏から発せられた言葉をすっかり忘れていることに気付きました。
ドリンクの注文もフードパンダ
私はそのことを思い出し、再度スマホを借り慌てて店舗を閲覧。
メニューにソフトドリンクを揃える店を探していると、『HOOTERS』があった!
缶のコカコーラが80バーツ(約250円)。
たけー!たけー!たけー!
相場の数倍はするであろうコーラの価格表記に、眼球が一気に乾燥しましたが、主催者の意向に逆らうことは御法度。
注文はしたものの、たった1本のコーラを『HOOTERS』から運んできてくれるのだろうか。
受諾したということは宅配してくれるのでしょうが、フードパンダにすれば、1本80バーツのコーラを宅配するのは損益になっていることは間違いない。
私の意志ではなく主催者の意向なんで、お許しくださいよフードパンダさん!!!
契約店舗数は増えても実は赤字!?
重村氏は『Bonchon chicken』でフライドチキン、子供用として『CAFE TARTINE』で焼きサーモン、他の方々は『寺岡餃子』や中華料理などをオーダーし、テーブル上は国際色豊かな料理が所狭しと並び、まるでホームパーティー!
各店舗ごとでバイクのドライバーが分かれているため、次から次へと宅配員が来訪し、その都度、各店舗ごとのお会計を現金で支払います。
クレジットカード情報を登録しておけば、カード決済での注文も可能です。
私がオーダーした『HOOTERS』のコカコーラも、無事届きました。
ほんとにコーラ1本だけを持って、わざわざ来てくれるのだから、80バーツなら安いかも。
『foodpandaパーティー』と銘打っただけに、みなさんここぞとばかりに注文したため、料理の数が多いこと!
全員が腹をさするほど満腹になると、次なるミッションが掲げられました。
「デザートもフードパンダです」
料理だけではなく、ドリンク、そして最後の締めとなるデザートもフードパンダ!!
注文した『iberry』のデザートをいただき、盛大に盛り上がった『foodpandaパーティー』はお開きとなりました。
フードパンダの宅配サービスを初めて利用してみたわけですが、コーラ1本でも宅配するサービスは、さすがフードパンダ。
このようなサービスをしていてもきっちり利益を出しているのか当然思うわけですが、タイのfood pandaのお家事情は厳しいらしく、事業が売りに出ているという話もあります。
私のようにコーラ1本だけを注文する客もいるでしょうが、いまのサービス内容を維持しながら経常利益を出し、存続してもらいたいものです。