※2019年11月8日に大幅加筆修正をし、写真を一新しました。
シーロム通り沿いに通称「インド寺」と呼ばれる寺があります。
正式名称は「SRI MAHAMARIAMMAN TEMPLE」。
色彩豊かな寺院で、完成するまでに10年もかかったといわれています。
シーロム通りの喧騒とは打って変わり、厳粛な空気感が流れる寺院内。
熱心に祈りを捧げている人々を見ることができます。
寺院内部は写真撮影禁止のほか、喫煙も禁止されています。
目次
マッサマンカレーで有名になった『クルアアロイアロイ』
このインド寺院のすぐそばに、マッサマンカレーが旨いと評判のタイ料理店があると聞き行って来ました。
日本人でもすでに知る人が多い『クルアアロイアロイ』です。
マッサマンカレーがこれほど日本人に知れ渡ったのは、アメリカの情報サイト『CNN Go』が「世界で最もおいしい50種類の食べ物」というランキングを発表し、その第一位にマッサマンカレーが選ばれてから。それから数年たった今でも日本人のマッサマンカレー熱はおさまることなく、『クルアアロイアロイ』に来店する日本人のほとんどが、マッサマンカレーを目当てにしています。
いくつものブログやYouTuberが『クルアアロイアロイ』を取り上げられたいま、『クルアアロイアロイ』にはほぼ毎日日本人が来店しているのだとか。
この店を初めて取材した2015年から4年も経っていますので、今回はマッサマンカレーだけではなく、『クルアアロイアロイ』が推す珍しいメニューもオーダーしてみました。
まずは定番のマッサマンカレー。
私はつい最近まで、マッサマンカレーはタイ南部料理だと思い込んでいたのですが、MAE CHOICE運営者サンティ氏でのインタビューでタイ中部料理だということが判明しました。
『クルアアロイアロイ』が推す珍しいメニューたち
マッサマンカレーは私が紹介せずとも知られているので、本記事では他が取り上げない『クルアアロイアロイ』が推すメニューをオーダーしました。
サポーガイオップ/สะโพกไก่อบ
サポーとはもも肉のことで、ガイオップは蒸した鶏肉を意味しています。日本語で表記するなら「鶏もも肉の煮込み」といった料理になります。
甘めのタレで煮付けられており、辛味はなく、日本人の舌に合う一品です。
クイッティアオ ケーク/ก๋วยเตี๋ยวแขก
インド寺はタイ人にはワットケーク(วัดแขก)と呼ばれており、ワットはお寺、ケークは一般にインド人、マレー人を指すタイ語です。このクイッティアオ ケークの「ケーク」も同意語。つまり「インド風クイッティアオ」と言い表すことができる料理です。
麺はクイッティアオで使われる中麺(センレック)を使用。もやしや豆腐、ゆで卵などをトッピングし、カレー風味のスープをぶっかけていただきます。
このカレースープはどうやらカオソーイが元になっているようで、少々薄めに仕上げられています。
私はマッサマンカレーのように濃い味をあまり好まないので、この薄めのカレースープは好きな味ですが、人によっては物足りないかもしれません。
カノムジーン サオナーム/ขนมจีนซาวน้ำ
米麺のカノムジーンを使った麺料理。トッピングされているのはゆで卵のほか、パイナップル、乾燥エビ(クンヘン)、砂糖、ライムといった異色のラインナップ。
これにココナッツミルクのソースをかけ、混ぜて食べるという料理です。
聞いたこともなく見たこともないですが、店主に聞くとタイ中部料理の一つだと言います。
タイ在住者の中では、かなりタイ料理を食べ歩いていると自負していますが、まだまだ未知なる料理はあるもんだと思い知らされました。
共同経営でスタートした『クルアアロイアロイ』
自分の会社のオフィスが近いこともあり、『クルアアロイアロイ』には昼食で頻繁に行くのですが、店主のジャルンさんがいない日は見たことがありません。
ジャルンさんのお歳は取材日現在で67歳なのだとか。
「このお店はペーンという女性との共同経営で始めたんです。彼女に出資してもらい、私が調理などお店を見ているんです」
料理の味付けなどが変わらないよう、彼女が常にチェックし提供していると言います。
彼女いわく、たくさんの日本人が来店するけど、ほとんどの方が注文するのはマッサマンカレーだけ。
「他にも美味しい料理がたくさんあるので、マッサマンカレーだけじゃなくいろんな料理を食べてもらいたいです」
【SHOP DATA】
「クルアアロイアロイ(ครัวอร๊อยอร่อย)」
TEL:02-635-2365
OPEN:8:00-20:00(第二・第四日曜日休み)