アソーク周辺ってローカルなタイ料理店がすっかり減ってしまい、僕がこの界隈で取材することも少なくなりました。
オシャレなレストランやテナントビル、コンドミニアム、ショッピングモールが乱立する中、それでもなおひっそりと営業するクイッティアオ食堂があることはあまり知られていません。
場所は『ターミナル21』のすぐ隣を走るスクンビット・ソイ19。
かなり分かりづらい店構えの『クイッティアオ ルークチン タイワン(ก๋วยเตี๋ยวลูกชิ้นไต้หวัน)』という食堂です。
3種のスープを揃える「クイッティアオ ルークチン タイワン」
入り口が小さくとにかく見つけづらいだけに、ローカル感は半端ない!
もしここを見つけることができたとしても、あまりのローカル感ゆえに入店しづらさもあり、アソークのど真ん中に立地していながら来店したことがない人も多いはず。
とはいえ昼時になると狭い店内はタイ人であふれ、ピーク時だと店前で並んでいることも珍しくありません。
『クイッティアオ ルークチン タイワン』で揃えているクイッティアオは3種類です。
クイッティアオ・ナムサイ/ก๋วยเตี๋ยวน้ำใส(クリアスープのクイッティアオ)
クイッティアオ・ナムトック/ก๋วยเตี๋ยวน้ำตก(スープに豚の血を入れたクイッティアオ)
クイッティアオ・トムヤム/ก๋วยเตี๋ยวต้มยำ(トムヤム味のクイッティアオ)
ほんのりとした甘さがたまらないクイッティアオ・ナムサイ
僕は来店するや、ほぼ満席のテーブルを見渡してみました。
タイ人がどのスープを注文しているのかを観察するためです。
数秒観察した結果、もっとも目立ったのはクイッティアオ・ナムサイで、次いでクイッティアオ・ナムトック。
メニューの最上段に記載されているだけに、店としてはクイッティアオ・ナムサイを推しているに違いない。
スープはクイッティアオ・ナムサイに決定。
麺はセンレック、センヤイ、センミー、バミーの4種あり、トッピングは豚肉、牛肉、ルークチンの3種。
僕は豚肉をメインにルークチンをトッピングに選び、麺はセンレックです。
スープはほんのりと色があり、もやしや大根、空芯菜などが脇を固めておられる。
まずスープを一口。
野菜のほのかな甘みがあり、滋味深くて優しい。
ルークチンはぷりぷりとした食感に満ちていて、とにかく旨い!
日々これだけのタイ人であふれているのも頷けます。
開発が進むアソークのど真ん中で営み続けているだけのことはあるなぁ。
いったい何年営業しているんだろう…。
店頭で器を洗っている店主にうかがってみました。
「だいたい30年ぐらいかな。ずっとここでやってるよ」
店名に「タイワン」と冠せられているのは、創業者が台湾出身なのかもしれません。
店内には一組だけ欧米人客がいたことや、壁に英語メニューが貼られていたことから、アソーク界隈ゆえに旅行者の来店が多いことがうかがえます。
これは僕の憶測ですが、メニューにトムヤムがあるのはそういった旅行者向けなのかも。
次回来店時はクイッティアオ・ナムトックを食べてみるか!
お店情報
クイッティアオ ルークチン タイワン/ก๋วยเตี๋ยวลูกชิ้นไต้หวัน
TEL:098-574-6527,084-415-8901
OPEN:10:00-19:00(日曜日休み)