ヤワラート(中華街)にはホイトートの名店がいくつかあり、その中のひとつが創業100年を超えるという『デーンラチャホイトート』という食堂です。
私がこの店を取り上げたのは本記事執筆から1年ほど遡る2019年3月1日。
その後もなんどか足を運び、ホイトートやオールワなどで舌鼓を打っております。動画でも紹介しておりますので、興味がある方はご覧ください。
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デーンラチャホイトート横で出会ったカノムクイチャーイ屋台
とある日の午後、『デーンラチャホイトート』でオールワをいただき満足して店外へ出ると、店のすぐ隣に入店時には姿のなかった屋台が営業しておられる。そして屋台の周りには、仕上がりを待つ客が数名並んでいます。
なんの屋台なのか覗き込んでみると、初老の男性が一人で営むカノムクイチャーイ屋台。カノムクイチャーイとは餃子にも似たニラ饅頭のことです。
屋台には店名もなければメニューもなく、メニューに何があるのか知りようがない。
ひとつの手段は「おっちゃんに聞く」ことなんですが、カノムクイチャーイを焼く店主は笑顔一つ見せない職人気質バリバリの感じで、どうにも話しかけづらい。
黙々と焼いているところ私が話しかけて集中力を途切れさせても悪いと思い、オヤジさんに聞くのは諦め、焼き上がりを待っているおばちゃんにメニューを聞きました。
4種類あるカノムクイチャーイ
おばちゃんが教えてくれたカノムクイチャーイで使われている具材は、ニラ(クイチャーイ/กุ๋ยช่าย)、タケノコ(ノマーイ/หน่อไม้)、タロイモ(マンプアック/มันเผือก)、くずいも(マンゲーオ/มันแกว)の4種。
他のお客さんを観察していた分かったことですが、注文するときに「トート/ทอด」といえば焼いてくれるようです。
私は一つずつ4種類をいただきました。
動画でも取り上げた孤高のカノムクイチャーイ屋台
さて、カノムクイチャーイの具材はおばちゃんに聞くことができましたが、営業時間などは店主に聞かなければならない。
私はカノムクイチャーイを受け取りながら、営業時間を伺いました。
「開店は13時から、閉店は無くなったら終わりだよ」
ぶっきらぼうに応える姿はまさに職人そのもの。
店名はないようなので私はこの店を「孤高のカノムクイチャーイ屋台」と勝手に名付けました。
屋台には飲食できるスペースが用意されていないため、私はオフィスへ持ち帰り実食。たっぷりの油を使って焼き上げているだけに、表面はパリッとし生地はもっちり。
さすが職人オヤジ!
何十年も黙々とカノムクイチャーイを焼き続けてきた彼の人生が詰まっています。
この店は動画でも紹介しています。
私のインスタアカウントに掲載していますので、ぜひともご覧いただき、そしてフォローしてくだされば最高です!
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【SHOP DATA】
「孤高のカノムクイチャーイ屋台」
TEL:不明
OPEN:13:00〜無くなり次第閉店(月曜日休み)
PRICE:カノムクイチャーイ 10B
※以下マップはデーンラチャホイトートの地図です。