シーロム通りの北に、同じく東西に走るスリウォンと呼ばれる通りがあります。
日本食店やラーメン屋、屋台、ゲイマッサージ、両替所、ボーイズストリートなど、何でもありのカオスな通りで、タニヤ通りとパッポン通りを結んでいることから、夜になるとさらに観光客で賑わう通りです。
私が働くオフィスはシーロムに所在していることもあり、スリウォン通りを歩くことは少なくありません。
それほど歩いていながら、意外と見ていなかった屋台があたんです。
いままで気付かなかったカオニャオマムアンの屋台
パッポン通りを出てタニヤ通りへ向かうスリウォン通り沿い。
ちょうどパッポン通りとパッポン2通りの中間地点に当たる場所で、ここの歩道にカオニャオマムアンの屋台が営業していることに気付きました。
前からこんな屋台あったっけ……。
そういえば「激旨!タイ食堂」でカオニャオマムアンの店を取り上げたことがないし、この屋台を紹介してみるか、っていうヒラメキ、いや思い付き?でいきなり取材を申し込んでみました。
ーーこの店はいつからやってるの?
「もう1年以上になるよ。2年近いかな」
私の質問に答えてくれたのはこの店のオーナー、ではなくオーナーの恋人だと言うティティラットさん。
そんな以前からやってたの!?
私がカオニャオ マムアンに少しでも興味を持っていればもっと前に気付いていただろうに、私は何十回と通る度にスルーしていたわけです。
遅れましたがカオニャオマムアンをご存じない方の為にご説明しておきます。
カオニャオと呼ばれるもち米にカットしたマンゴーを乗せ、ココナッツミルクのソースをかけたタイのデザートです。
「もち米にマンゴー!? しかもココナッツミルク!?」
私はこのカオニャオマムアンを見てこのような感想を持ったわけですが、日本でいうオハギのような存在だと思えばすとんと腑に落ちます。
私はここのマンゴースムージを注文。
冷たくて甘いマンゴーテイストを味わいながら、ティティラットさんと話しをしていると、恋人でありオーナーだというラットさんがお店に到着しました。
隣りに写っているのは従業員のナンモンちゃん。
チェンマイ出身で18歳だとか。
働き始めてまだ2ヶ月という初々しい彼女は、慣れないナイフを使ってマンゴーの皮を剥いていたのが印象的です。
カオニャオマムアンの屋台を始めたところバカ売れ!
ラットさんいわく、この店がオープンしたのは昨年の1月にオープンしたというから、1年9ヶ月ほど前。
「以前はここからすぐ近くのドゥシタニホテルで働いていたの。ホテルを辞めたのが一昨年の12月。それからここでカオニャオマムアンの屋台を始めたの」
恋人のティティラットさんも同じホテルで働いたいたようで、彼も辞めて屋台を手伝い始めたと言います。
ホテルから屋台への転職。
不安もあったでしょうが屋台を始めるとバカ売れ!
観光客が集まる場所ですし、カオニャオマムアンだけではなくスムージーを始めたのも良かったのでしょう。
それだけヒットすると同じような商売を企む人が出てくるのは世の常。
なんとこの店の隣りに、まったく同じ形態の屋台が出店。
私はてっきり姉妹店かと思っていたら、ライバル店でした。
どうりでまったく会話がなかったわけだ……。
「マンゴーはチャチェンサオ県産のものを使ってるの。チチャチェンサオのマンゴーは美味しいから!」
チャチェンサオ県とはバンコクから東へ車でおよそ2時間ほどの位置で、ピンクのガネーシャが有名な県です。
フルーツの産地として有名で、マンゴーの他にフルーツの王様ドリアンの畑も多いことで知られています。
『バンカー カオニャオマンムアン』ではフルーツ各種スムージー、カオニャオマムアンのほかに、マンゴーやドリアンといったフルーツもそのまま販売。
観光客だけではなく、周辺で働くタイ人が購入していく姿もよく見かけました。
「数ヶ月後にはこの近くに支店を出店するの」
ラットさんの口から飛び出したのは早くも2店舗目の計画!
場所はスリウォン通りをパッポンからタニヤ通りへ向かう途中だそうです。
それほど儲かっているのか…。
同じカオニャオマムアンの屋台が2軒並んでいますが、私がおすすめするのは元祖のこちら!
なんてったって、激旨ステッカーも貼ってもらいましたから!!
パッポンへお立ち寄りの際はぜひどうぞ〜。
【SHOP DATA】
「バンカー カオニャオマムアン(บางคล้า ข้าวเหนียวมะม่วง)」
TEL:086-084-8382
OPEN:9:00-2:00(月曜日休み)
PRICE:カオニャオ マムアン50B、各種スムージー50B、