カオ(Khao)

[料理名]タイ料理全般

バンコクの“丁寧な家庭料理”を再構築する名店 【カオ(Khao)】

前回ご紹介した『パタラ(Patara)』が、古典レシピを現代に昇華させた“美しきタイ料理”なら、今回の『カオ(Khao)』は、家庭料理の本質を徹底的に磨き上げた“丁寧なタイ料理” を体現する一軒です。

2016年、エカマイで小さなシェフズテーブルとしてスタートした同店は、わずか1つのテーブルから始まり、ほどなくして口コミで広がり満席続きに。

2017年にはアラカルトスタイルの本格レストランへと拡大し、「タイ人が普段食べている“家庭の味”を、いちばん美味しい形で伝えたい」という思いを軸に成長を続けてきました。

カオ(Khao)
ミシュランを5年連続獲得
日光が優しく射し込む店内

店名の「ข้าว(カオ)」が“ご飯”を意味するように、食卓の中心にある“日常の豊かさ”こそ、この店の哲学。
特別な飾りよりも、素材の香り・味・食感が最大限に際立つ一皿を目指しています。

現在はエカマイ店に加え、白とグリーンを基調としたモダンな支店も展開。
どちらの店舗も落ち着いた雰囲気で、記念日や会食にもぴったりです。

“シンプルだけれど、圧倒的に丁寧”

『カオ』の料理哲学を象徴するのが、「プリックキーヌースワンのビーフカレー(แกงเนื้อพริกขี้หนูสวน)」
通常は下処理として唐辛子のヘタを取り除くのが一般的ですが、カオではあえて“取らない”選択をしています。

一見すると手間を惜しんだように見えますが、実はこれが香りと辛味をもっとも引き出す秘訣。
ヘタがついたままの唐辛子は、焙煎したような香ばしさを放ち、辛味の輪郭もくっきりと残るのだとか。

手間をかけること=丁寧ではなく、“本当に美味しくなる方法を選ぶことこそ丁寧”
そんな価値観が、すべての料理に息づいています。

また、素材選びも徹底しています。

“この食材はこの産地”といった固定観念に縛られず、漁師や農家、小規模生産者から大手まで、季節ごとに“最も美味しい素材”をその都度選定。
日常の料理を、最良のアプローチで丁寧に仕上げる――この誠実さが、国内外のファンを魅了しています。

素材の魅力が際立つ看板料理の数々

『カオ』の料理は、香り、食感、温度、火入れの加減――そのすべてが緻密に計算され、シンプルな料理のなかに驚きが潜んでいます。
ここからは、同店を象徴する名物料理を紹介していきましょう。

クンオップウンセン(กุ้งแม่น้ำอบวุ้นเส้น)

クンオップウンセン(กุ้งแม่น้ำอบวุ้นเส้น)590バーツ

熱々の鍋に川エビがどんと乗り、香草の香りがふわっと広がる一品。
もちもちの春雨に胡椒とパクチー根の風味が染み込み、日本人たちからも人気です。

マッサマン ラム(มัสมั่นแกะ)

マッサマン ラム(มัสมั่นแกะ)1200バーツ

約20種類のスパイスを合わせた特製ペーストで煮込む濃厚マッサマン。
ラムシャンクを軽く焼いてから煮込むことで香ばしさと柔らかさを両立。ご飯との相性は抜群。

ヤムソムオー(ยำส้มโอ)

ヤムソムオー(ยำส้มโอ)450バーツ

ココナッツミルクを加えた濃厚タイプのソムオー(ポメロ)サラダ。
甘酸っぱくて爽やか、前菜として最適の軽やかな一皿です。

カイジアオプー(ไข่เจียวเนื้อปู)

カイジアオプー(ไข่เจียวเนื้อปู)950バーツ

カニ爪肉を贅沢に使った厚焼き卵。外はサクッと、中はしっとり。
ホーリーバジルが香りのアクセントに。

プーパッポンカリー(เนื้อปูผัดผงกะหรี่)

プーパッポンカリー(เนื้อปูผัดผงกะหรี่)950バーツ

大ぶりのカニ肉を使った王道カレー炒め。濃厚なのに重くなく、万人受けする味です。

パッタイ クンメナームヤイ ピセーヤーン(ผัดไทยกุ้งแม่น้ำใหญ่พิเศษย่าง)

時価/500〜550gのエビで約2,000バーツ

自家製“Ready to Cook”パッタイソースを使い、豪快な焼きエビと合わせた代表的な人気メニュー。

デザートと飲み物も“丁寧”が貫かれる

ヨックマニー・ソートサイ・ストロベリー(หยกมณีสอดไส้สตรอว์เบอร์รี)や、サンカヤー・ナムターンマイ & ワーンイェン・ソム(สังขยาน้ำตาลไหม้และหวานเย็นส้ม)
など、どのデザートも多層的な味わいで完成度が高く、タイの伝統と現代的アレンジが絶妙に溶け合っています。

ヨックマニー・ソートサイ・ストロベリー(หยกมณีสอดไส้สตรอว์เบอร์รี)300バーツ
サンカヤー・ナムターンマイ & ワーンイェン・ソム(สังขยาน้ำตาลไหม้และหวานเย็นส้ม)300バーツ

自家製クラフトビール「Beer Peegun(ベアー・ピークン)」も店舗限定で味わえる特別な一杯。
タイ産ジャスミンライスを使った柔らかい香りが特徴で、食事に寄り添う風味です。

Beer Peegun(ベアー・ピークン)

個室・空間づかいも魅力

最大20名までの個室は、15,000バーツ以上の利用で使用可能。
8名までの小部屋「Table」ルームもあり、会食・接待・家族の集まりなど幅広いシーンで活躍します。
駐車場も広く、満車時は提携先も用意されているので安心です。

家庭料理を“最良の形”で届けるレストラン

どの皿にも、香りや食感、火入れの加減といった細部への心配りが宿り、特別な装飾がなくとも、ひと口ごとに料理の奥行きを感じさせてくれます。

派手さに頼らず、素材の良さを静かに輝かせるレストラン。
それが『カオ』の本質であり、訪れた人々が心を掴まれる理由なのだと思います。

店名カオ(Khao)
営業時間11:30-14:00,17:30-22:00
定休日基本無休
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/PAtucLBUm19CVd8B8

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