バンコクから380km離れたピッサヌローク県。
「タイ北部全県の旅」の8県目で、初めて訪れた県のひとつです。
初めて訪れるのでピッサヌローク県の名所を調べたところ、「タイでもっとも美しい仏像」と言われている仏像があることを初めて知りました。
チンナラート仏といい、「ワット プラシーラタナ マハタート ウォラマハーウィハーン」という長〜い名前の寺院に安置され、毎日参拝者が絶えない名刹です。
ピッサヌローク県での食べ巡りは、このチンナラート仏から徒歩数分で行けるお店からスタートしました。
目次
ピッサヌローク県の地元グルメ①|足をぶらぶらさせるクイッティアオホイカー
チンナラート仏がある寺院から川沿いを北へ歩くこと数百メートル。
ピッサヌローク県の名物麺といわれているクイッティアオホイカーの人気店が営業しております。
バンコクでは聞いたことのないクイッティアオホイカー(ก๋วยเตี๋ยวห้อยขา)。
「足をぶらぶらさせて食べるスタイル」のクイッティアオのことをこのように呼んでいます。
なので「クイッティアオホイカー」と店名が掲げられていても、スープの味などは店それぞれ。
クイッティアオホイカーはタイ北部に多く、ピッサヌローク県では『クイッティアオ ホイカーリムナム』がもっとも有名だったので、こちらへと伺いました。
クイッティアオのメニューはトムヤムやナムトック、ナムサイがラインナップ。
私が選んだのはトムヤムのセンレックです。
こちらのクイッティアオトムヤム、ナムプリックパオを使ったナムコムではなく、クリアスープのトムヤムで、具材にトゥアファックヤーオ(長ささげ)が使われていたりと、クイッティアオスコータイに酷似している!
というか、クイッティアオスコータイでしょう。
これを「足ぶらぶらスタイル」で食べるから、クイッティアオホイカーになるわけですな。
人気店だけあり、麺のもちもち感はさすがで、クオリティの高い一杯。
余談ですが、隣にもクイッティアオホイカーの店があり、私は最初勘違いしてそちらのお店に入店。
気づかないままクイッティアオトムヤムを注文し、ぺろっと平らげました。
別の店だと気づいたのは退店してから。
「あれ、隣でも足をぶらぶらさせてクイッティアオを食べてる」
と思い、よくよく店名を見てみたら別の店で食事をしていたことが発覚したのでございます。
きっと『クイッティアオ ホイカーリムナム』の人気に便乗し同じような店を始めたのでしょう。
真似して始めたとはいえ、味のレベルは本家と肩を並べるほど。
事実、かなりお客さんが入っていたので、本家に負けず劣らずの実力だと思います。
店名 | クイッティアオ ホイカーリムナム/ก๋วยเตี๋ยวห้อยขาริมน่าน |
営業時間 | 08:30-16:30 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/rkm9ZFcwTPQGLiZn9 |
ピッサヌローク県の地元グルメ②|豚の尻尾(ハンムー)のカリカリ感!
今回の「タイ北部全県の旅」企画のずっと前からチェックしていたのがこちらの店でした。
豚の尻尾(ハンムー/หางหมู)を壺で蒸し焼きにしたハンムーオップオーン(หางหมูอบโอ่ง)を売っている屋台です。
バンコクでこれを食べられる店がないものかと探したのですが見つけられず。
ピッサヌローク県へ訪れる時に必ず食べてやろうと、虎視眈々とその機会を狙っておりました。
そしてついに「その時」が来たのです。
場所は市街地ではなく、ピッサヌローク駅から一駅南へ下ったバンプラ駅(บึงพระ)の近く。
駅から歩いて20分ほどのところにあるのが『Baked pork tail』です。
田舎道にぽつんと建っているこちらの屋台。
よくぞこんなところまで豚の尻尾を求めて来たもんだなぁと、我なが感心しましたよ。
本来は持ち帰りしかやっていないのですが、女性店主に無理を言ってお店(自宅)で食べさせてもらうことに成功いたしました!
豚の尻尾は壺で2時間ほど蒸し焼きにしているだけに、カリカリ感が素晴らしい!
これに付けるソースは、BBQ、シーフードソース、ナムチムジェウ(イサーン料理で使うタレ)の3種。
どのソースもいいけど、個人的な好みはシーフードソースでした。
これにはビールが必須だろうと、店主の女性に売っている店を聞いて、買ってきたのはカラバオビール。
バンコクで見たことのないビールを飲みながら豚の尻尾を食べていると、店主の女性と彼女のお友達との3人で盛り上がり、けっきょく酒宴になったのはご愛嬌ということで。
店名 | Baked pork tail ( เบ้ค-พอร์ค-เทล )หางหมูอบโอ่ง |
営業時間 | 14:00-19:00 |
定休日 | 日曜日 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/bVJV3cpMeyknRJ9Z6 |
ピッサヌローク県の地元グルメ③|県内一番!? の激うまカオマンガイ
誰に聞いたかも忘れましたが、ピッサヌローク県で一番旨いカオマンガイ屋と言われているのが『パンキーカオマンガイ』。
そのようなキャッチコピーを付けられているなら、来店しないわけにはいきません。
市街地のど真ん中にあるので来店しやすいのはありがたいのですが、昼前だというのにほぼ満席だったのは予想外!
かろうじて1席空いていたので待つことなく席へ着けたのは幸いでした。
さて。
店内のメニューを見ると、カオマンガイ屋だというのにやたら料理数が多い。
カオマンガイ一皿だけでは帰られないね。
というわけで、一人で来店したのに合計3品を注文いたしました。
まずはカオマンガイです。
しっとりとして、出汁が染みたご飯にまず感動。
絶妙な酸味が効いたナムチムは、ほどよい辛味もあり、これまは秀逸。
鶏肉は地鶏であることがすぐに分かるほど肉の弾力が素晴らしく、肉の旨みがしっかりと味わえる。
県内で一番という評価に、納得させられるカオマンガイです。
カオマンガイのお供にと注文したスープのトムマラパッカドーン(ต้มมะระผักกาดดอง)もこれまた良い。
パッカドーンが使われているのですが、酸味はそれほどなく、優しい風味。
苦瓜やレバーなどの具材もたっぷり入っていて贅沢なスープです。
そして最後は炒め物。
豚レバーと唐辛子を炒めたタップパットプリック(ตับผัดพริก)は、これもまたカオマンガイに合うから不思議。
昼前から満席に近い状態が続く『パンキーカオマンガイ』は、ピッサヌローク県で訪れておきたい店のひとつです。
カタカナ併記した全メニューを載せておくのでご参考に。
ガイタイサップ/ไก่ไทยสับ
ガイパンサップ/ไก่พันธุ์สับ
トムマラパッカドーン/ต้มมะระผักกาดดอง
クルアーンナイプリック/เครื่องในผัดพริก
タップパットプリック/ตับผัดพริก
ガイパットプリック/ไก่ผัดพริก
クルアーンナイトートガティアムプリックタイ/เครื่องในทอดกระเทียมพริกไท
タップトートガティアムプリックタイ/ต้บทอดกระเทียมพริกไท
ガイトートガティアムプリックタイ/ไก่ทอดกระเทียมพริกไท
カオマンラートガイタイ/ข้าวมันราดไก่ไทย
カオマンラートガイパン/ข้าวมันราดไก่พันธุ์
カオマンプラオ/ข้าวมันเปล่า
店名 | パンキーカオマンガイ/พังกี่ข้าวมันไก่ |
営業時間 | 08:30-12:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/3GpQ8tcy3VQQuBSr5 |
ピッサヌローク県の地元グルメ④|ふわふわ卵焼きと絶品の魚料理【ルントゥン】
市街地から6kmほど北へあがったナーン川の近く。
地方で市街地から6kmも離れるとすっかり田舎な雰囲気になるわけですが、そのような立地でありながら地元の方々から高い評判を得ているのが『ルントゥン(ร้านอาหารลุงเทิง)』です。
タイ最大のグルメサイト「Wongnai」から、2023年にUSERS' CHOICEという賞を獲得しています。
メニューに並ぶ料理は、北タイのラープをはじめ、炒め物や魚料理などなど。
おすすめメニューから3品を選びました。
人気メニューなのが、ふわふわ卵焼き。
一般的に卵焼きはカイジアオと言われますが、こちらのお店ではサラパオ(肉まん)と命名しております。
つまり、それだけふわふわ感を出しているとアッピールしたいのでしょう。
目の前に置かれたカイサラパオは、確かにふわふわ!
具材などは特に入っていませんが、これだけで旨いのはさすがです。
耳にしたことのない料理名ですが、鶏肉を炒めた料理です。
味付けはシンプルなのですが、シンプルだからこそ地鶏の旨みがしっかりと味わえる。
チェフの腕が表れている一品!
何も知らされず、これだけを見ると、まったく何の料理だか分からないプラーゴッドルアクチム。
プラーゴッドというナマズの一種を茹でて、揚げニンニクをまぶし、タレでいただく料理です。
揚げニンニクのどっさり感が半端なくパンチが効いているものの、ハーブのパクチーファランが入っていたりと、爽やかさの要素もあり。
プラーゴッドの料理が楽しめるのは、ナーン川が流れているピッサヌローク県だからこそ。
魚料理も含め、ここでしか楽しめない料理をぜひ!
全メニューをカタカナ併記した記事も公開していますので、ご覧になりたい方は以下よりどうぞ。
店名 | ルントゥン/ร้านอาหารลุงเทิง |
営業時間 | 10:00-20:00 |
定休日 | 月曜日 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/GgfcDUWbG3TCB8qJA |
ピッサヌローク県の渋い観光地【ワントーン120年市場】
タイの地方へ行けば「100年市場」と呼ばれる古くからの市場を目にすることがありますが、ピッサヌローク県にあるのは100年ではありません。
さらに20年も古い『ワントーン120年市場』です。
滞在最終日、市街地から20分ほど車を走らせ訪れてみました。
年季の入った味のある民家が建ち並んでいるのですが、ストリートアートが描かれていたりと、古さだけではなく見どころも多い。
写真を撮りながら市場を歩いていたところ、外観に目が留まり何気に入ったのがクイジャップのお店でした。
店舗自体は古いのですが、壁にイラストを描くなど、このお店も新しさを取り入れています。
注文したのは、自慢のローストダックを麺に乗せたバミーペット。
店主こだわりのローストダックは、噛むほどに肉から旨みが溢れ出し旨し!
120年市場と共にバミーも満喫いたしました。
YouTubeでもピッサヌローク県のグルメを!
私のYouTubeチャンネルでは、今回紹介したお店を動画でも公開しています。
お店や料理の雰囲気は動画の方がさらに伝わると思いますので、YouTubeも併せてご覧いただき、グッドボタンいただければ非常に嬉しいです。