タイ東部

シラチャの日本人街近くの超ローカル&超人気シーフード店【エート シーフード】

2017-03-02

昨年5月から不定期で開催しているオフ会に、ほとんど毎回お越しいただいている女性がいます。
シラチャ在住の駐在員、Nさんです。
2月12日に催したナコンパトム県オフ会にもご参加いただきました。
リバークルーズの後に来店した、『ポープライキング グンパオ&ニンプラーパオ』にて食事をしていたときのことです。
Nさんがとあるタイ料理店情報を教えてくれました。

「タイ人スタッフに連れて行ったもらったシラチャにある、海沿いのタイ料理店が安くて美味しかったんです」

Nさんいわく、タイ人の間ではかなり有名なお店のよう。
人気店だからといって瀟洒、スタイリッシュといったわけではなく、ほったて小屋を改良したような店舗で、海に突き出た特等席などは今にも崩れ落ちそうな構造を呈しているレストランなのだとか。
それほど魅力的なレストランがシラチャにあったとは、私の目は節穴だらけ!
後日、タイ人スタッフに場所などの詳細を聞いてくれたNさんから情報をゲット。
いてもたってもいられなくなった私は、オフ会の翌週末にシラチャを目指し、車を南へと走らせていました。

漁師の一家が営むシーフードタイ料理店

車2台がすれ違うのはほぼ不可能な小道。
ここの奥に、Nさんから教えていただいた『エート シーフード』があるとGoogleマップは示しているのだけど、最奧まで車を進め万が一間違いだったら、超難しいUターンを強いられそう。
路傍に椅子を据え、上半身裸で座っていたおっちゃんに聞いてみました。

「店はこの奧で間違いないよ。車はここに停めな」

おっちゃんはどうやらただ座っていただけではなく、店に雇われている駐車場要員だったよう。
駐車場たって、小さなスペースを利用し、無理くり駐車場にしているだけのような場所。
なんども切り返してやっとこさ駐車できた。
細い道路には数匹の犬が我が物顔で寝そべり、彼らのお邪魔をしないよう最奧にある店を目指しました。

最奧は海辺で、そこに突き出た休憩所のような、木造の小屋が特等席と呼ばれる客席のようです。
いまこの瞬間にでも崩れ落ちそうな危うさに見えるのに、そこには空席一つないほどの客で埋まっている!
ついさきほどまで満席だったようで数組が帰りましたが、テーブル上は片付けられておらず、座るに座れない。
店員はオーダーを取ったり料理を運んだりと片付けどころではないご様子。
私たちの他に2組ほど待っている客がいましたが、店員が片付けてくれるまで待つよりほかなく、崩壊寸前のような小屋で茫然と立ち尽くしかありません。

『エート シーフード』はもともと飲食業を営んでいたわけではなく、漁師である一家が自分たちで採った獲物を素材に始めたシーフードレストランだそうです。
漁師が営む店舗なので素材の鮮度は抜群。
抜群なのは鮮度だけではなく、腕の確かな料理人による力も大きく、ここまでの人気店になったのでしょう。

旨い料理の数々に舌鼓!

待つこと10分ほどでようやく席に着くことができ、手渡されたタイ語ばかりのメニューを手に取るとそれを見ることもなく私はある品を注文しました。
「プラームック・トート・ナムダム」
事前調査で『エート シーフード』の一番人気メニューであることは突き止めていました。
揚げたホタルイカにイカ墨を絡ませたような一品。
食べていないのであくまでも見た目とGoogle画像で閲覧した印象なのですが、これはどうしても食べたかった。
私がいの一番にオーダーした理由です。

「ごめんなさい、品切れなんです」

時刻は午後4時30分。
夜はこれからだと言うのに、目玉商品がないとはOMG!!!!!
来客が多い週末であることと、素材は自分たちの漁獲量によるわけだから、仕方ないといえば仕方ない。
出鼻をくじかれてしまい少々意気消沈しましたが、気を取り直して他に食べたかった「プラーグレー・チム」をオーダーすることに。
プラーグレー・チムとは、プラーグレーというお魚の刺身です。
タイ料理店で刺身を提供しているのもかなり珍しい。
漁師が経営している店だから可能なメニューでしょうし、これは食べておきたい!
それを含め注文したメニューは以下です。

プラームック・パット・カイケム(ปลาหมึกผัดไข่เค็ม)

トムヤム・タレー(ต้มยำทะเล)

トートマン・プラーインシー(ทอดมันปลาอินทรีย์)

「イカと塩漬け卵の炒め物」は私の好物であり、イカのぷりぷり感の素晴らしさも相まってデリーシャス!
濃厚なスープのトムヤムクンも旨い。

その【事故】は突如勃発した!

お刺身の写真がないのは、待てど暮らせど我々のテーブルに運ばれてこなかったためです。
店員に申し付けなかったのは上記メニューでお腹が満たされたことと、とある【事故】が勃発したことで店員がそちらに注力せざるを得なくなったことが原因でした。
とある【事故】とは…。

私の斜め向かいに、家族でご来店していたテーブルに、初老の男性がいました。
歓談しながら食事していた刹那、初老の男性が椅子から横転!
横転を防ごうとした男性はテーブルをつかんだため、テーブル上の料理が男性とともに落下し、トムヤムスープなどが男性に直撃。
突然の横転は何らかしらの発作を起こしたに違いない。
私を含め周囲のお客さんは男性に駆け寄り、様子を伺いました。
男性の衣服は転げ落ちた料理で汚れてしまったものの、何事もなかったかのように笑顔で立ち上がり、怪我はなかったよう。
彼いわく、横転の原因は椅子にあったようです。
プラスティック製の椅子の2本の脚が突如折れてしまい横転してしまった。
長年使用していたことと、場所柄、毎日のように潮風を浴びているため老朽化の進行が著しかったことに起因しているのでしょう。
なにわともあれ、怪我がなくて一安心。
日本なら「クリーニング代」やら「慰謝料」やらと騒ぎまくるような案件ですが、ここはタイ。
ご家族は店側になんの文句を言うこともなく、お会計を済ませ去っていきました。

海に沈みゆく夕陽を眺めながら

事故があったり、刺身が来なかったりといろんなことがありましたが、食事を楽しんでいると時刻はサンセットタイム。
カップルが楽しげに食事している向こうに沈む夕陽が沈んでいく。
いまにも崩壊しそうな木製の小屋ですが、絶景が望めるロケーションで、新鮮な魚介類に舌鼓を打てるだけに、この店が混雑を極めるのは当然でしょう。
海原が望めなくても混雑を避けたいのなら、店舗型のスペースも用意されています。
食事後、ここのスペースを撮影させてもらったのですが、入り口のスイーツを発見!
メニューには書いていませんでしたが、ケーキなどもあるようです。

海は望めませんがこちらのスペースなら団体でも座れます

『ジェーエートシーフード』の全メニュー日本語訳

外国人の来客を想定していない『ジェーエート・シーフード』のメニューは、タイ語表記しかありません。
写真が数点あり、それらだけなら指差しで注文できますが、他料理名を知りたい方のために、料理名のカタカナ読みと日本語訳メニューを用意しました。
noteにて100円で販売していますので、ご要望の方は以下URLからご購入ください。
例:ต้มยำทะเล(トムヤム・タレー)/シーフード入りトムヤム

海が一望できるローカル食堂『エート シーフード』の日本語訳メニュー

週末はとにかく混雑するので、次回来店するなら平日がいいなぁ。
とはいえ、私は頻繁にシラチャへ行くことがなく、平日に来店する機会に恵まれることは稀。
私が来店したのがサンセット前の夕方時間帯だったこともあるでしょうが、記事をご覧になり来店しようと思われたなら、早い時間帯か19時以降がおすすめ。
週末の16時ごろはとにかく混雑します!

【SHOP DATA】
「エート・シーフード(ร้าน เจ๊แอ๊ด ซีฟู้ด)」
TEL:038-311-036,089-007-6772
OPEN:10:00-20:00
PRICE:プラームック・カイケム120B、トートマン150B、トムヤムタレー180B、LEOビール70B

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