タイ北部

ペッチャブーン県の地元グルメ4店舗を食べ巡る

2024-01-15

2024年1月4日より、タイ北部17県すべてを周る「タイ北部全県の旅」に出ました。
クラウドファンディングで旅の資金を募り、おそよ2ヶ月半で全県を周ろうという旅企画です。
この旅企画では、毎朝のYouTubeライブ配信で各県の街並みを紹介し、本ブログと編集動画では全17県の地元グルメを取り上げていきます。

https://camp-fire.jp/projects/view/713267

タイ北部17県で1県目として訪れたのが、ペッチャブーン県。
バンコクからおよそ340kmの距離にあり、タイ北部エリアでは南に位置している県です。
バンコクで手配したレンタカーを走らせ、5時間ほどで市街地に到着しました。
ペッチャブーン県でもっとも知られた存在といえば、白亜の五連仏『ワット プラタート パーソンケーオ』

ペッチャブーン県で名所「ワット プラタート パーソンケーオ」

某有名雑誌の表紙も飾った仏像で、写真映えすることから週末になるとタイ人観光客でごった返すスポットです。
ふつうの旅行者ならまずはここを訪れるのが定番ですが、私はといえば市街地のホテルにチェックイン。
五連仏を見る前に、市街地の旨い店を食べ巡ってまいりました。

空港から五連仏へのチャーターバン

ペッチャブーン県グルメ①|有名人も数多く来店【カオトムグワン】

ペッチャブーン県市街地に着き、ホテルへとチェックインした後、私が真っ先に足を運んだのがこちらのお店。
執筆時のGoogle Mapのレビューが700件を超える『カオトムグワン』です。
バンコクでも700超のレビューは凄い数字ですが、ペッチャブーン県という小規模な県でこれだけ得ているのは、突き抜けた評価と言えるでしょう。

Wongnaiのユーザーズチョイスに何度も選ばれています
ダック推しの「カオトムグワン」
店頭に何羽ものアヒルが吊られています

店内へお邪魔すると、壁には店主と有名人が写った写真がずらり。
タイの有名人に疎い私が知っていたのはタン社長ぐらいなもんでしたが、これだけの著名人たちが来店している『カオトムグワン』は、ペッチャブーン県で外せない店の一つです。

ここだけではなく、隣にも写真がいくつも掲げられています

メニューは全メニューに写真&英語表記があり、タイ語が読めなくても問題なし。
おすすめメニューから3品を選びました。

ペットパロー(เป็ดพะโล้)

店頭にダックが吊られていることから分かるように、『カオトムグワン』が推す一つがペットパロー(เป็ดพะโล้)
八角やシナモンといった五香粉を使ったスープで、アヒルを煮込んだ料理。
適度な肉の弾力が楽しめ、五香粉の香りがたまらない一品です。

オースワンガタロン(ออส่วนกระทะร้อน)

牡蠣の卵とじ炒めのオースワンガタロン(ออส่วนกระทะร้อน)
「ガタロン」とは熱した鉄板のこと。
店によってはお皿で提供されることがありますが、オースワンなら鉄板に限ります。

トロトロでふんわり、牡蠣はぷりぷりだし、しかも油っぽさをまったく感じさせない。
出汁の風味もあるオースワンは、注文必須です。

ヤムプラーサリッド(ยำปลาสลิด)
カリッと揚げられたプラーサリッド

3品目に選んだのは、プラーサリッドという魚を使ったヤム。
揚げたプラーサリッドを、玉ねぎやミント、レモングラス、唐辛子、ピーナッツなどで和えています。
サクッとした食感に仕上がったプラーサリッドを始め、新鮮なハーブを使っているため香りが素晴らしく、クオリティーの高いヤムに仕上げているのはさすが!

前述したように『カオトムグワン』のメニューには写真と英語表記が付いているので、タイ語が読めなくても問題ありません。
もしカタカナ表記での料理名を確認したいようでしたら、以前執筆した記事ををご覧ください。
全メニューをカタカナとタイ語で表記しています。

店名カオトムグワン/ร้านกวงข้าวต้ม
営業時間17:00-22:00
定休日基本無休
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/GiQofc16maJ1LuP79

ペッチャブーン県グルメ②|ガイヤーン激戦区でダントツ人気【ガイヤーンターペ 2】

ペッチャブーンの市街地から車を南へ走らせ、向かったのはウィチアンブリー(วิเชียรบุรี)というエリアです。
1時間ほどの距離にあるこのエリアはなぜかガイヤーンの店が集まっており、「ガイヤーン激戦区」と化しています。

猛者たちが切磋琢磨を繰り広げるウィチアンブリーで、頭ひとつ飛び出しGoogle Mapのレビューが2000件を超えているのが『ガイヤーンターペ 2』

店頭にある調理場ではいくつものガイヤーンが炭火で炙られ、一帯は香ばしい煙で覆われており、店舗へ入る前から食欲を刺激されること甚だしい!

ペッチャブーン県のウィチアンブリー地区にある「ガイヤーンターペ 2(ไก่ย่างตาแป๊ะ2)」
無数のガイヤーンが並んでいます
寡黙に焼き続ける女性スタッフ
この規模でほぼ満席でした

混雑を避けたくて昼前に到着したにもかかわらず、広い店内はほぼ満席!
スタッフに手渡されたのはメニューではなく注文用紙で、タイ語が読めなければオーダーできない、外国人にとってはハードルの高いガイヤーン専門店です。

半羽のガイパンヤーン(ไก่พันธุ์ย่าง)は100バーツ

ガイヤーンは2種類あり、ひとつはガイタイヤーン(ไก่ไทยย่าง)で、もうひとつがガイパンヤーン(ไก่พันธุ์ย่าง)
ガイタイヤーンは売り切れていたので、選んだのはガイパンヤーンです。

下味はそれほど濃くなく、香ばしさをまとったガイヤーンは、鶏肉そのものを味わえる仕上がり。
好みでナムチムを付け、カオニャオを頬張れば、ガイヤーンへ伸びる手が止まりません!

調理人のセンスを感じるソムタムパー(ส้มตำป่า)

ソムタムパー(ส้มตำป่า)とは、いろんな具材を入れたソムタムのこと。
入れる具材は店によって、または調理人たちによって異なり、そこはセンスに見せどころ。
こちらでは揚げた小魚やホイドーン(貝の漬け)を入れ、さらに発酵ソーセージのネームまで投入。
ホイドーンの酸味とネームの酸味をコラボレーションさせたのは、シェフのセンスが表れています。

これは必食!ラーププラードゥック(ลาบปลาดุก)

3品目に選んだのはラーププラードゥック(ลาบปลาดุก)
なまずを使ったラープで、以前から好んでよく食べているイサーン料理のひとつなんですが、ここ最近はさらにハマり、メニューにあると必ず注文してしまう一品です。

揚げたホムデーンをトッピングし、唐辛子をさりげなく添え、見た目にこだわっている点もさることながら、味付けも絶品。
『ガイヤーンターペ 2』ではラーププラードゥックも必食です。

注文用紙にはタイ語表記しかありませんので、以下の記事にカタカナを併記した全メニューを紹介しました。
タイ語が読めない方はこちらの記事を使って注文してみてください。

店名ガイヤーンターペ 2/ไก่ย่างตาแป๊ะ2
営業時間07:30-18:30
定休日基本無休
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/RyueRqbMpBydWEzdA

ペッチャブーン県グルメ③|揚げ鶏専門店【カオマンガイトート ジェーゲ】

ペッチャブーンの市街地で、揚げ鶏(ガイトート)専門のカオマンガイ店を見つけ気分が高揚!
『カオマンガイトート ジェーゲ』では蒸し鶏は置かず、ガイトートだけで勝負しているカオマンガイ店です。

ペッチャブーン県市街地にある「カオマンガイトート ジェーゲ(ร้านข้าวมันไก่ทอดเจ๊แกะ)」
午前中に来店しましたが、この通りほぼ満席でした

カオマンガイトート専門店ってバンコクでも見たことがないほどかなり珍しい。
私はといえば、小学生のころから50歳のいままでずっと唐揚げを愛してきた者ですので、カオマンガイトート専門店を見つけて気分が高揚したのも無理はございません。

壁に貼られたメニューを見ると、カオマンガイトートの普通盛りか大盛りの2種類だけ!
ほんとうにカオマンガイトートだけの1本勝負だなんて清々しいじゃありませんか。

普通盛りは40バーツ、大盛りは50バーツ

運ばれてきた普通盛りのカオマンガイトートを見て、私の気分がさらに高揚したことを告白させてください。
ガイトートといえば衣をつけて揚げるのが一般的ですが、こちらでは衣は付けず素揚げ。
いままでの揚げ鶏の常識を覆し、仕上げられたカオマンガイトートです。

素揚げの鶏肉を乗せたカオマンガイトート(40バーツ)

素揚げされた鶏肉は下味はほとんどなく、油の温度調整によるものなのか肉は柔らかくて、これまで食べたことのないガイトート。
これにナムチムを付けご飯とかき込む。
旨い!
しかも油っぽさがないだけに罪悪感を感じさせないし、40バーツという価格設定も素晴らしい。

店名カオマンガイトート ジェーゲ/ร้านข้าวมันไก่ทอดเจ๊แกะ
営業時間05:30-12:00
定休日日曜日・月曜日
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/bEZUjD2iSK3c7Z246

ペッチャブーン県グルメ④|五連仏のお膝元【ラープルンワン】

最後に訪れたのは、五連仏ワット プラタート ソンケーオの近くにある『ラープルンワン』です。
「ワンおじさんのラープ屋」と名付けられているように、こちらではイサーン料理を主に提供しています。

五連仏ワットプラタートソンケーオ近くの「ラープルンワン(ร้านลาบลุงหวัง)」
小さな店舗ですが団体客も来店

11時台に来店しましたが、狭い店内はすでにほとんどの客席が埋まっていて大盛況。
タイ語をメニューを見て選んだのは3品です。

ラープムー(ลาบหมู)

店名に冠せられたラープは外せません。
牛肉と豚肉のラープがありましたが、豚ひき肉のラープをチョイス。
脂身が少ないため食べやすく、辛さも適量で、味付けも絶妙。
北タイではありますが、本場のイサーン料理に仕上げられています。

ヌアヤーンダオグラチャーイ(เนื้อย่างดาวกระจาย)

ラープは豚肉にしたので、炭火焼きは牛肉に。
厚切りのビーフは赤みがほんのり残る程度の絶妙な焼き加減で、適度な柔らかさがあり、牛肉を活かした下味が良く、これは当たり!
カオニャオもビールもぐいぐい進む一品です。

スープメニューから選んだのは、イサーンの代表格トムセープ
酸味と辛味が効いたスープではありますが、「ラープルンワン」のものは唐辛子がふんだんに使われていて真っ赤!
少々の辛さなら平気の私でさえ額から汗が、鼻から鼻水が止まらず、脳内が覚醒いたしました。

五連仏の観光後、食事処の候補に入れておきたい本格イサーン食堂です。

『ラープルンワン』のメニューもタイ語表記のみなのは、外国人観光客がまったく来店しないことの表れでしょう。
それだけ本格的なイサーン料理を提供しているわけですから、トムセープのあの辛さも理解できます…。

豚肉メニュー

豚肉メニュー

ラープムー/ลาบหมู
トムセープ/ต้มแซ่บหมู
タップワンムー/ตับหวานหมู
ゲーンオムムー/แกงอ่่อมหมู
ナムトックムー/น้ำตกหมู
サンコームーヤーン/สันคอหมูย่าง
タップムーヤーン/ตับหมูย่าง
ピークトートナムプラー/ปีกไก่ทอดน้ำปลา
タムプー/プラーラー/プラตำปู - ปลาร้า
タムタイ/ตำไทย
タムテーン/ตำแตง
タムトゥア/ตำถั่ว
タムスア/ตำซั่ว
タムパー/ตำป่า
タムタイ/カイケム/カイケム/ตำไทย - ไข่เค็ม
タムムーヨー/ตำหมูยอ
カオニャオ/ข้าวเหนียว
カノムチーン/ขนมจีน

牛肉メニュー

牛肉メニュー

ラープヌア/ลาบเนื้อ
トンコム/ต้มขม
ゴイコム/ก้อยขม
ソッグレックヌアコム/ซกเล็กเนื้อขม
トムセープヌアトゥン/ต้มแซ่บเนื้อตุ๋น
オムピヤ/อ่อมเพลี้ยะ
ウクルアンナイ/อุเครื่องใน
タップワンヌア/ตับหวานเนื้อ
ナムトックヌア/น้ำตกเนื้อ
ヌアトゥンパットバイイーラー/เนื้อตุ๋นผัดใบยี่หร่า
ゲーンオムヌア/แกงอ่อมเนื้อ
ルアクチムトゥン/ลวกจิ้มเนื้อตุ๋น
ヌアトゥンシークローンヤーン/เนื้อตุ๋นซี่โครงย่าง
スアローンハイ/เสือร้องไห้
ヌアヤーンダオグラチャーイ/เนื้อย่างดาวกระจาย

飲み物メニュー

ビールチャーン レーオ/เบียร์ช้าง ลีโอ
ビールシン/เบียร์ สิงห์

店名ラープルンワン/ร้านลาบลุงหวัง
営業時間10:00-15:00
定休日火曜日
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/XC8GgGy9TsAthyXs5

空港から五連仏へのチャーターバン受け付け中

ペッチャブーン県へ来たなら、五連仏への観光は必須。
私が運営している旅行会社では、ピサヌローク空港から五連仏ワット プラタート パーソーンケーオまでの往復バンの手配を受け付けています。
五連仏近くのホテルで宿泊し、翌日空港へ送迎することも可!

空港から五連仏への往復チャーターバン

バンコク発チャータータクシー&プライベートツアーの手配やってます

僕が運営している旅行会社ではバンコク発のチャータータクシーやプライベートツアーの手配をしています。
タイ旅行にお役立てください! 



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