屋台料理の定番でありながら、このブログではあまり紹介してこなかった「ムーピン(หมูปิ้ง)」。
私も大好きな一品で、街角で見かけるとついつい手が伸びてしまう、まさに魔性の屋台料理です。
ムーピンとは、豚肉を串に刺して焼いただけの非常にシンプルな料理。至るところで屋台が営業しており、決して珍しい食べ物ではありません。
ただ、有名店と呼ばれるような店が少ないため、ブログで取り上げる機会が少なかったのです。
これまで紹介した中で最も知られていたのは、シーロムのコンベント通りにあった『ムーピン ヒアウワン』でしょう。
太鼓腹のおじさんが深夜から店を開けていた人気屋台で、行列ができることも珍しくありませんでした。
私が取材したのは2019年でしたが、気づけばその姿はコンベント通りから消え、早数年──。
そしてついに、移転先が判明しました。
店名を新たに『ムーピン ルンウアン シーロム』として再始動
移転したのはスワンプルー市場裏。
以前営業していた場所から2kmほど南にくだったところです。


店名を見ると、『ムーピン ヒアウワン』から『ムーピン ルンウアン シーロム』に変わっていました。
店頭に立っているのはおばちゃんと、若い男性。
おばちゃんが販売を担当し、男性が黙々と焼き場を守っていました。


ムーピンを買おうとおばちゃんの前に立つと、気軽に話しかけてきたのはさすがタイランド!
「あなた、ここに来店したのは初めて?」
以前コンベント通りの屋台に行ったことがあると伝えると、彼女は「コロナの影響で移転した」と教えてくれました。
現在営業している場所は、なんと彼らの自宅。
コロナ禍で営業できなかった期間、自宅で営業を続けていたとのことです。
かつては深夜営業のみでしたが、現在の営業時間は朝6時から夜10時まで。
太鼓腹のおじさんの姿は見かけなかったので、家族で交代しながら営業しているのかもしれません。
肉厚ムーピン+ピリ辛ナムチム+カオニャオ=最強コンボ
さて、肝心のムーピンですが──1本13バーツと、他の屋台と比べるとやや高め。
しかしその分、一般的なムーピンよりもずっと肉厚です。

添えられたナムチムはピリ辛で、この肉厚ムーピンと抜群の相性!
カオニャオ(5バーツ)があれば完璧です。
いやむしろ、この肉厚ムーピンはビールと合わせても最高!
ただし、自宅での営業ということもあり、テーブル席などは用意されていないので、その点はご注意を。
| 店名 | ムーピン ルンウアン シーロム(หมูปิ้งลุงอ้วน สีลม) |
| 営業時間 | 06:00-22:00 |
| 定休日 | 基本無休 |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/SipXV1purNGCKiSY6 |



