去る8月、タイ料理研究家の長澤恵さんが訪タイしていました。
長澤さんは、以前インタビュー記事で紹介したことがありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
タイ料理教室「ティッチャイタイフード」主宰 長澤恵さんにインタビューしました
ご一緒に来られていたのは、ベトナム料理研究家の伊藤忍さん。
私は存じあげなかったのですが、Googleで「ベトナム料理研究家」と検索すると伊藤忍さんの名前ばかりが上位表示!
ベトナム料理界の第一線で活躍される方でございます。
長澤さんに訪タイ前からお声をかけていただいたので、伊藤さんも含めて食事へ行くことになりました。
第一線で活躍されているタイ料理研究家とベトナム料理研究家のお二人と食事に行けるとは、なんて光栄だこと!
「激旨!タイ食堂」を運営しているといろんな出会いがありますが、今回も素晴らしいご縁をいただきました。
目次
Err Urban Rustic Thaiが推す3品
東南アジア料理研究会の宝ともいえるお二人と食事をしたのは、旧市街にある『Err Urban Rustic Thai』。
スクンビット・ソイ53にあるタイ料理レストラン『Bo.lan』の姉妹店です。
私は『Bo.lan』へ来店したことはありませんが、写真を拝見すると洗練された雰囲気が充満し、私のような貧民を近寄せないオーラを放っています。
しかも料理はコース料理のみだというではありませんか!
姉妹店である『Err Urban Rustic Thai』の立地場所は旧市街のワットポー近く。
古いタウンハウスの味わいを残しつつレストランへと改装し、レストランの世界観を繊細に表現しています。 メニューに載る料理は北タイ料理やイサーン料理、南タイ料理とバラエティに富み、そのうえオリジナル料理も揃え、これぞまさに名門『Bo.lan』の実力。
私は同店を取材するためお二人と食事した後日改めてお邪魔し、以下3品をおすすめ料理として提供していただきました。
ナンガイトート(หนังไก่ทอด)
鶏が洋服を脱いだかのように、鶏皮が鶏の形をしたまま揚げられたナンガイトート。
この形で提供するために特殊な技を用いて揚げられています。
添えられている小瓶は自家製のシラチャーソースです。
ネーム(แหนม)
豚肉を発酵させたソーセージ「ネーム」を炭火で炙っています。
一般的なネームより酸っぱいのは、炙ることによって酸味が増しているためなのだとか。
自家製のこのネームは、発酵に3日間かけているそうです。
ゲーンキアオワーン ガイバーン(แกงเขียวหวานไก่บ้าน)
ゲーンキアオワーンはグリーンカレーを、ガイバーンは地鶏を意味しています。
つまり「地鶏のグリーンカレー」。
こちらのスパイスも市販のものは使われておらず自家製です。
カンチャナブリー産の地鶏のほか、マクアなどの具材がどっさりで、スパイスがきっちり効いている逸品。
グリーンカレーの旨い店を探しているなら『Err Urban Rustic Thai』はチェック必須でしょう!
洗練された料理、内装や食器類
店内の壁にはイラストが描かれ、ホーロー製の食器を使うなど、くつろげる雰囲気を作り上げているのは、『Bo.lan』よりもカジュアルに使えるようコンセプトされているためだと言います。
食材はオーガーニック食材のみを厳選。
食材にはじまり内装や食器に至るまで、運営するボー氏とラン氏(Bo.lanの由来は二人のニックネームを合わせたものだそう)のセンスがたっぷりと詰まっています。
「Err」の読み方とは?
『Err Urban Rustic Thai』という店名を見て、みなさんどのように読まれたのでしょうか。
私は「エルル」。
「エラー」かとも思ったのですが、よもや飲食店の名前に「エラー」を冠する奴はいねーだろうと、私の中では「エルル」で決定していました。
ところが正解は「アー」。
タイ人が感嘆した際に話す「ウー」に近い「アー」なのだとか。
「エルル」でも「エルー」でもありませんのでご注意ください。
【SHOP DATA】
「Err Urban Rustic Thai」
TEL:02-622-2291 - 2
OPEN:11:00-22:00(月曜日休み)
ADDRESS:394/35 Maharaj Road Tatien, Phra Borom Maha Ratchawang Phranakorn, Bangkok 10200
PRICE:ナンガイトート195B、ネーム220B、ゲーンキアオワーン ガイバーン395B
Facebook:ERRBANGKOK
Website:https://www.errbkk.com/