2022年7月:こちらのお店は閉店しました。
これまで数多のタイ料理を食べてきましたけど、いまだ未体験なメニューもあり、その2品に出会ったのが今回取り上げる『クイッティアオ ムーヤン クロップクルアン』です。
場所は決して辺鄙なところではないのですが、駅からさほど近くなく、徒歩で行くならBTSアーリー駅から20分以上かかるのは覚悟してください。
予算局の建物が見えて来たら、向かいにあるソイ10を入っていきます。
50メートルほど入ると左手に見えてくるのが『クイッティアオ ムーヤン クロップクルアン』です。
クイッティアオ屋ですがテーブル席が多数
周辺は民家ばかりで超ローカルエリア。
この記事を読んで、この店まで徒歩で来る人がどれほどいるんだろうか…。
店内は広く表の席だけではなく、エアコンが設置されている部屋にも10席以上のテーブルが設けられ、クイッティアオ屋とは思えない規模!
わざわざこんな超ローカルな場所の店にまで来たのは、私がいままで食べたことのないクイッティアオ ヤムボックとご対面するためです!
野菜がたっぷり乗ったクイッティアオで、スープはなく、サラダラーメンのような感覚なのでしょう。
私が来店したのは、ちょうどギンジェー(菜食週間)真っ最中。
『クイッティアオ ムーヤン クロップクルアン』もご多分に漏れずギンジェーメニューを用意していましたが、だからといって豚肉や鶏肉は一切ダメというわけではないようで、私がオーダーしたクイッティアオ・ヤムボックにはチャーシューが頂上に乗っかっていました。
見るからにオシャレなサラダ感覚のクイッティアオ。
どっさりトッピングされた野菜はにんじん、キャベツ、ミント、レタスで、底には茹でたエビ、ピーナッツ、ニンニク、そして太麺のセンヤイが潜んでいます。
これらをざっくざっくとかき混ぜれば完成。
ほんのりと甘みのあるタレが底に沈殿し、一緒に撹拌することによってクイッティアオ ヤムボック全体に広げます。
野菜類と麺の比率を見ると野菜の方がボリュームがあり、クイッティアオというよりサラダに近い。
駅から20分以上歩いて来店した人には、清涼感があって癒されるのではないでしょうか。
私はバイクで来店しましたけど!
こちらも初体験!カノムジーンサオナーム
これだけでは物足りないので、もう一品追加したのはカカノムジーンサオナーム。
カノムジーンなら何度も食べたことはあるけど、カノムジーンサオナームという名前を聞いたのも初めて。
通称「パイナップル素麺」と呼ばれている(?)そうで、カノムジーンの横に刻んだパイナップルが添えられ、上にはココナッツミルクのソースがかかっています。
ココナッツミルクの甘みとパイナップルの酸味。
これらとカノムジーンの麺と絡めると、ほのかな爽やかさが口の中に広がり、クイッティアオ・ナムボック同様、未経験な味わいの麺料理です。
私個人的には、料理にフルーツを使ったメニュー、たとえば酢豚にパイナップルといった組み合わせは好みではなく、このカノムジーンサオナームもしかりなんですが、女性には好まれそうな麺料理でしょう。
食後、この店を営むオームさんにお話を伺いしました。
「創業してからは13年か14年ぐらいです。クイッティアオ ナムボックの他、クイッティアオ トムヤムとか、ご飯もののカオナーガイ、飲茶メニューも揃えています」
店頭では飲茶を蒸すセイロが積み重ねられており、傍には揚げた飲茶が並んでいました。
どれも美味しそうだけど、2品を完食し胃袋に余裕なし!
無念……。
駅から近くなくローカルな場所にありますが、クイッティアオ ヤムボックやカノムジーン ナムサオといった変わり種のメニューがいただけるので、時間に余裕があるときにでも来店してみてください。
【SHOP DATA】
「クイッティアオ ムーヤン クロップクルアン(ก๋วยเตี๋ยวหมูย่างครบเครื่อง)」
TEL:02-278-3279
OPEN:8:30-15:00(日曜日休み)
ADDRESS:Soi Ari Samphan 10 Phaholyothin Road, Bangkok 10400.
PRICE:クイッティアオ ヤムボック45B