ミャンマーとの国境を接するターク県。
タイ77県で4番目の県面積を誇り、その7割近くが山林で占められています。
「タイ北部全県の旅」の6県目で訪れたターク県では、ミャンマーとの国境があるメーソッドで数日滞在することに。
小さな街ながら空港があり、テスコロータスやマクロ、ロビンソンなどのショッピングモールが揃っていて、観光地も豊富なことから、街で欧米人の姿を見ることも珍しくありません。
そんなメーソッドで私が全精力を捧げたのは、麺の食べ巡り!
メーソッドには麺を扱う食堂がいくつもあったことから、麺料理に絞ることにいたしました。
本記事では麺野郎となった私が食べ巡った3店舗を紹介しましょう。
目次
メーソッドの麺グルメ①|地元民に愛されるカレー麺【トゥイカオソーイ】
北タイでの麺料理となれば、真っ先に来店すべきはカオソーイ。
メーソッドにも数店舗のカオソーイ店があるのですが、私が目をつけたのは『トゥイカオソーイ』です。
この店を選んだ理由は、メイン通りのPrasatwithi通りにあり立地が良かったことと、地元の人々の評判が高かったことの2点。
ムスリムの方が営むカオソーイ店なので、メニューには鶏肉のカオソーイだけが並んでいます。
これにゆで卵をトッピングしてもらった豪華版を注文。
ココナッツミルクでクリーミーに仕上げられ辛さは控えめ。
鶏肉は一口サイズにカットされていて食べやすく、ゆで卵とカレーがまた合うんだ。
サイズは小ぶりですが、お値段一杯35バーツはバンコクではありえないならではの価格。
19時ごろにお店の前を通ってみたらかなり賑わっていたので、ゆっくり食事したいなら昼過ぎごろが狙い目かも。
店名 | トゥイカオソーイ/ตุ๋ยข้าวซอย |
営業時間 | 08:00-20:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/57kWxcSfpg4vTwTY7 |
メーソッドの麺グルメ②|温泉卵&具沢山の汁無し麺【クイッティアオ バンディン】
メーソッドでの滞在で利用したホテルは『ザ・チーク ホテル』です。
先ほど紹介した『トゥイカオソーイ』の近くで、立地は最高。
ホスピタリティの高いスタッフが揃い、欧米人の宿泊客も多くおすすめできるクオリティーでした。
さて、2軒目として選んだのはホテルから北へ2kmほどにある『クイッティアオ バンディン』。
2021年にWongnaiのUSER'S CHOICEを獲得し、タイの有名人たちも訪れている人気店のひとつです。
木造の店舗で味わいのある店構えながら、店の奥には大型バイクが展示されていてビックリ。
壁にハーレーのロゴも飾られていたので、きっと店主がバイク好きなんでしょう。
こちらで私が狙いを定めたのは2品。
スープ無しのクイッティアオ「トムヤムへンカイルアク(ต้มยำแห้งไข่ลวก)」と、熱々の鉄板で提供される「ラートナーセングローブカイダオ(ราดหน้าเส้นกรอบไข่ดาว)」です。
まずはトムヤムへンカイルアク。
半熟卵のカイルアク(ไข่ลวก)が丼の中央に鎮座し、周辺を固めるのは揚げワンタンの皮、豚ミンチ、ネギ、すり潰したピーナッツ、揚げニンニク、干し海老、レバー、ムーデーンと豪華な面々で、豪華な麺に仕上がっております。
丼の底にタレが沈殿しているのでしっかりと混ぜるのが何よりも先。
具材もがっつり混ぜたら、遠慮なく思いっきり麺を啜ります。
スープ有りだと麺を啜る際に温度や汁飛びが気になるけれど、スープ無しだとそんなことを気にせず啜れるダイナミズム感がいい。
トムヤム味が麺に絡み、それぞれの具材の食感、風味、香りが渾然一体となって世界観を表現。
店主は大型バイク好きのバイカーでありながら、これだけ緻密に計算した一杯を作り上げられるのは才能ゆえか。
温泉卵を麺に絡ませたら、さらにヒートアップ。
あっという間の完食間違い無しです。
続いてはラートナーセングローブカイダオ。
太麺のセンヤイを揚げ、目玉焼きを乗せたラートナーです。
外はカリカリですが、センヤイ独特のモチモチ感も残しているところが憎い!
さらに憎いのが、あんかけです。
これが旨いんだなぁ。
半熟の目玉焼きをちょいと突いて、黄身を揚げ麺に絡ませてごらんなさい。
一口いただくだけで喘ぎ声が出てきますから!
店名 | クイッティアオ バンディン/ก๋วยเตี๋ยวบ้านดิน |
営業時間 | 08:00-17:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/c8Ny5NByDEL7mCG77 |
メーソッドの麺グルメ③|これぞ地元麺【クイッティアオ タイパーオムチャン】
3店舗目はザ・チーク ホテルから西に1kmほどの『クイッティアオ タイパーオムチャン』。
田舎道にぽつんと食堂があるような佇まいで、敷居の高さなんてまるっきり感じさせない庶民派なお店です。
まるで派手さはありませんが、地元民からの評判が高いのがたまらない。
メニューはクイッティアオのみで、牛肉煮込みのスープ有りやトムヤム味などありますが、私はスープ無しクイッティアオ一択でございます。
まずはこの盛り付けをご覧いただきたい。
頂点に君臨する干し海老をはじめ豚ミンチやマナオは定番ですが、ケープムーやトゥアファックヤオが顔ぶれに揃っているのは北タイっぽい。
トゥアファックヤオを入れているあたり、クイッティアオスコータイに似ていますが、似て非なる料理のようです。
マナオを絞り、麺と具材をなんども混ぜたら実食タイム。
それほど味付けはされておらず、甘みとマナオの酸味が風味として香り、さらにいろんな具材の味わいが楽しめる。
これだけ贅沢な汁無し麺がありますか!
お好みでお酢やナムプラーを加えて、味変するのがおすすめです。
店名 | クイッティアオ タイパーオムチャン/ก๋วยเตี๋ยวไทยป้าหอมจันทร์ |
営業時間 | 08:00-16:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/4h3y7im18cTBER347 |
ターク県メーソッド|名刹の数々と国境近くの市場【リムモエイ市場】
メーソッドはターク県にある群の一つでありますが、けっこうな広さがあり見どころも点在しています。
私は麺野郎として過ごしていたためそれほど観光地は巡っておりませんが、少ない時間のなか、訪れた場所を紹介しておきます。
まず名刹を2つ。
ひとつはメーソッド空港近くにある『ワット タイ ワッタナラーム(วัดไทยวัฒนาราม)』。
ミャンマーの建築形式で建てられた寺院は黄金色に輝き、目を引く美しさです。
もうひとつは、中心部から北にある『ワット タイ サーマキー(วัดไทยสามัคคี)』。
入り口ではラーフ神(プラ・ラーフー/พระราหู)が祀られ、奥へ進むとインドのブッダガヤのマハーボーディ寺院を模した仏塔が建っています。
敷地内にいろんなアニメのキャラクターが配置されているのもポイント。
メーソッドまで来たからには、国境近くも行ってみましょう。
ミャンマーのミヤワディーに通じるイミグレーションがあるリムモエイ。
ここにある「リムモエイ市場(ตลาดริมเมย)」は衣料品からお土産などが売っていて、国境すれすれのところまで行くとミャンマー側からミャンマー人が自国の商品を売りに来ているエリアもあります。
メーソッド取材時は、麺食堂3店舗と国境地点の雰囲気を動画でも撮影。
私のYouTubeチャンネルで公開しています。
動画も併せてご覧いただき、メーソッドを楽しんでください。