バンコクから車で2時間半ほど西へ走らせた場所にあるペッブリー県は、見どころなどが多く、私が主催したツアーでも何度か訪れている県のひとつです。
神秘の洞窟「タムカオルアン」や、宮殿の丘「カオワン」などは有名どころですが、そのほかにも800枚の鏡を使って鶏肉を焼くガイヤーン食堂の『ガイヤーンパランセーン アーティット』、宮廷料理だったといわれるペッブリー県発祥の「カオチェー」という料理などなど、”食”のバラエティーも多く、同県は「激旨!タイ食堂」で何度も取り上げてきました。
”800枚の鏡を使って焼くガイヤーン”や、カオチェーなどはワタクシのYouTubeでも紹介しておりますので、そちらもご観賞いただき、気分がよろしければチャンネル登録も併せてお願いいたします。
バンコクではお目にかかることができないタイ料理があるペッブリー県。
これまで鏡で焼くガイヤーンやカオチェーなどを取り上げてきましたが、この県には、まだ私が見たことがないタイ料理が存在しておりました。
その名、”トートマンカノムジーン”です。
目次
ペッブリー県が生んだB級グルメ「トートマンカノムジーン」
タイ料理に少々詳しい方であれば、料理名を一目見ればお分かりになったでしょう。魚のすり身を揚げた「トートマン」と米麺の「カノムジーン」が合併しただけの、たいへんシンプルな料理です。
この2つを組み合わせるだけならどこでも出せそうですが、ペッブリー県特産のB級グルメで、バンコクでは見たことがありません。
B級グルメと指定したのはあくまでも私個人であり、タイ人が口を揃えて「トートマンカノムジーンはB級グルメである」と申しているわけではないのでご注意ください。
トートマンカノムジーンの名店『ラーンヌット トートマンカノムジーン』
さてこのトートマンカノムジーン。
ペッブリーの市街地に数店舗が点在し、私が訪れたのは『ラーンヌット トートマンカノムジーン』という店舗です。
店内の壁には雑誌などで取材を受けた記事が掲げられ、昼を過ぎた時間にも関わらず来客が絶えないのは、この店がトートマンカノムジーン界において一目置かれた存在であることがうかがえます。
店頭では女性店主がトートマンを次から次へ大きな鍋に投入。キツネ色になったトートマンを串刺しにして鍋から上げていきます。
オーダーしたのは当然ながらトートマンカノムジーン。この料理の肝とも言えるトートマン、油っぽさがまったくないこれが旨い。ほんと秀逸。
食べてみて思ったのは、カノムジーンがあることによって、揚げ物であるトートマンがほいほい頂ける。
考えられた一品だなぁと妙に関心した次第です。
定休日が週に3日もある理由とは…
「うちは創業して70年以上だよ」
店主の女性は、熱せられた油の熱気でしかめっ面になりながらも、私の問いに答えてくれました。
彼女は4代目のオーナー。
定休日を聞くと火曜日と水曜日、木曜日だと言います。
なぜそんなに休んでいるのか…。
「もう歳だからね」
トートマンを揚げながら、そう答えてくれました。
トートマンカノムジーンの名店を動画で紹介しています
今回取り上げた『ラーンヌット トートマンカノムジーン』を動画でも紹介しています。
私のインスタで掲載していますので、創業70年という名店をこちらでもご覧ください。
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【SHOP DATA】
「ラーンヌット トートマンカノムジーン(ร้านนุชทอดมันขนมจีน)」
TEL:086-623-5748, 081-948-3562
OPEN:10:00-15:00(火曜日、水曜日、木曜日休み)
PRICE:トートマンカノムジーン50 バーツ(Sサイズ)、60バーツ(Mサイズ)、70バーツ(Lサイズ)