ーータイ最長の木造橋がある町。
バンコクから車で3時間ほど西へ走るとカンチャナブリー県に入り、第二次世界大戦時に敷設された泰緬鉄道の鉄路として有名なクウェー川鉄橋などはこの県の観光名所です。
そこからさらに西へ向かうとミャンマーが近づき、国境付近を迎えます。
この国境近くのサンクラブリー(สังขละบุรี)と呼ばれる町にあるのが冒頭で書いた「タイ最長の木造橋がある町」。
ミャンマーから渡ってきたとされる少数民族のモン族が住んでいることから、タイだけではないモン族の文化を垣間見ることができる町です。
私は以前からこの地へ赴きたいとの想いを秘めていたのですが、バンコクからバスで6時間という行程は、20代のバックパッカーならいざ知らず、四十路真っ最中の私には肉体的ダメージが懸念されどうも気が進まず、サンクラブリーのことは見て見ぬ振りをして他の地ばかり赴いておりました。
しかしながら先延ばしにしたところで私の身体が若返るはずもなく、老化をたどる一方なので、さっさと行かなければ年齢は重ねるばかりだからさらに億劫になっていくはず。
将来、バンコクからサンクラブリーへの鉄道の敷設などあるはずもないだろうし、私はサンクラブリーへ向かう決意を固めたのであります。
バンコクからはバスやロットゥなどいくつか手段や路線があるでしょうが、私が選んだのはモーチットにある北バスターミナルから出ているサンクラブリー経由、国境のダン チェディ サームオン(ด่านเจดีย์สามองค์)行きのバス。
どのカウンターで購入できるか、バスの値段などの詳細や、タイ最長の木造橋、通称モン橋とも呼ばれる「サパーンマイ ウッタマーヌソン(สะพานไม้อุตตมานุสรณ์)」の写真、サンクラブリーの見どころなどは TRIPULLの記事でアップしていますので、そちらをご覧ください。
https://tripull.asia/sankuraburi/
目次
サンクラブリーでNo.1人気のクイッティアオ? 『クイッティアオムー ジャイポン サンクラブリー』
北タイバスターミナルを午前6時30分に出発し、サンクラブリーに到着したのは午後1時半ごろ。途中、バス会社が提供してくれた軽食のガパオライスを食したものの、ほんとに少量しかなく私の腹は満たされず、6時間のバス旅で疲弊し、サンクラブリーに降り立った次第です。
レンタルバイクをゲットした私は、ホテルのチェックインを早々に済ませ、向かったのはクイッティアオ食堂。
私が調べた限り、『クイッティアオムー ジャイポン サンクラブリー』はサンクラブリーでもっとも評判が高いクイッティアオ屋でした。
私がいただいたのはクリアスープのクイッティアオ(クイッティアオ ナムサイ)と、イエンタフォートムヤム。
個人的なおすすめはイエンタフォートムヤムです。
バミー麺でいただいたのですが、こってりとしたスープが麺に絡み、これが旨い!
取材後、店主の女性とお話ししたところ、この店ではクイッティアオの他に黒胡麻も売っているそうです。
【SHOP DATA】
「クイッティアオムー ジャイポン サンクラブリー(ก๋วยเตี๋ยวหมูเจ้พร สังขละบุรี)」
OPEN:08:00-15:30(基本無休)
朝食はここで。モン族由来の料理を揃える『カノムジーン センソッド パーイン』
木造橋「サパーンマイ ウッタマーヌソン(สะพานไม้อุตตมานุสรณ์)」の近くには飯屋が数軒ならび、その中の一軒が『カノムジーン センソッド パーイン』です。
ここは店名にあるようにカノムジーン(米麺)やジョーク(お粥)などを揃えており、モン族の料理を置く食堂です。「カノムジーン ゲーンハンレー/ขนมจีนแกงฮังเล」。ゲーンハンレーは北タイ料理として知られていますが、ここのゲーンハンレーは北タイ料理のそれとは似ておらず、まったく異なっている。
北タイには、ミャンマーや中国から入ってきた料理がいくつもあり、ゲーンハンレーもそのひとつで、もともとはこういった料理だったのかもしれません。
メニューにはタイ語表記しかなかったため、カタカタを併記したメニューを載せておきますので参考にしてください。
カノムジーン ナムヤー オック クルアイ/ขนมจีนน้ำยาหยวกกล้วย
コンノムジン ゲーンキアオワーンガイ/ขนนมจีนแกงเขียวหวานไก่
ジョークローンローン モンテーテー/โจ๊กร้อนๆ มอญแท้ๆ
カノムジーン ナムヤー プラー/ขนมจีนน้ำยาปลา
【SHOP DATA】
「カノムジーン センソッド パーイン(านขนมจีนเส้นสดป้าหยิน)」
TEL:081-792-4244
OPEN:05:00-10:00(基本無休)
PRICE:ゲーンハンレー40B
サンクラブリーの地元グルメや珍しい料理を揃える『シーデーン』
少しタイ語を知っている方なら「シーデーン」と聞くと「赤色」という意味のように思うかもしれませんが、これは創業主ご夫婦の名前「シー」と「デーン」を並べたものだそう。
創業したのは1976年。
地元で採れた魚や野菜、山菜などを使った料理ばかりで、レビューも多い人気店です。
プラーソイ デッディアオ/ปลาสร้อยแดดเดียว
プラーソイは魚の名前で、サンクラブリーで採れたものだといいます。この料理はOTOP(一村一品運動)にも選ばれているのだとか。
小魚はさくさくした食感で香りもよく、酒の肴としていい仕事をしてくれました。
ゲーンクアヘッドポ/แกงคั่วเห็ดเผาะ
タイカレーの一種「ゲーンクア」に、ヘッドポというキノコを入れた料理。ヘッドポを置いている店はなかなかなく、バンコクでは一度も出会ったことはありません。
日本語名を調べてみると「ツチグリ」という名称なのだそう。
カレーはそれほど辛くなく、コクがあって秀逸。
ゲーンポの不思議な食感も併せてお試しあれ。
ラープムー スッドガリアン/ลาบหมูสูตรกระเหรี่ยง
「首長族」を表すガリアンというタイ語が入った豚のラープ。一般的なラープに比べ脂っぽさがありますが、ミントが使われていたりと爽やかさを残す風味に仕上げられています。
【SHOP DATA】
「シーデーン(ร้านอาหารศรีแดง)」
TEL:095-987-3566
OPEN:08:00-22:00(基本無休)
もっとサンクラブリーについて知りたい方はTRIPULLとYouTubeで!
本記事ではサンクラブリーへの旅の一端であるグルメに絞って執筆しました。サンクラブリーはモン族が住んでいることから、食文化も含め特異な文化を垣間見ることができることができる町です。
タイ最長のウッタマーヌソン橋やダムの底に沈んだ寺、国境にある3つの仏塔など、見ておきたいスポットはいくつかあります。
それらの詳しいことはTRIPULLのウェブサイト、もしくは私個人のYouTubeでアップしているので、そちらをご覧になり参考にしてください。
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