[料理名]クイッティアオ(タイラーメン)

うどんのようでうどんじゃない!「センプラー」という麺のクイッティアオ

2016-03-09

2年ほど前、家の近くのクイッティアオ屋を通ったときのこと。
店頭のショーケースにうどんのような太い麺を見かけました。

「タイにもうどんがあるのか!?」

麺好きの私は路傍で1人小躍りをし、小躍りしたままその店へと入店。
なんという名前の麺かも分からないため、店頭まで行き指さしで注文し、運ばれて来たクイッティアオの丼を感慨深くしげしげと眺めました。

まさかうどんと同じような麺まであるとは、タイの麺料理も深い。
太い麺を箸でつまみ上げ、じっと眺めたのち一口。

うげげげー!

私がうどんだと思っていた麺は小麦粉でも米の麺でもなく、なんと魚の練り物だったんです。
つまりはカマボコを細長くして麺のような形状にしているといえばいいでしょうか。
うどんと思ったらカマボコ。
天地ほど異なった食材であることが口の中で判別できたときの衝撃は、「旨い」「まずい」という感覚を超越し、鼻から麺が飛び出さんほどの驚きを与えてくれた次第です。

その後にこの麺が「センプラー」という麺の種類であることを知り、魚の練り物をも麺にするというタイ料理の奥深さと仰天的な発想に感嘆させられました。

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それからというもの、該当のクイッティアオ屋へは一度も来店することなく、過ぎ去った月日はおよそ2年。
まったく近寄ろうともしなかったわけですが、数日前、ふとセンプラーのことが頭をよぎり、なぜだか猛烈に食べたくなったんです。
もう一度対面し、きちんと食してみよう。
暖簾のないクイッティアオ屋の暖簾をくぐりました。

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店名は『ハン ルークチンプラー ヤワラー』。
ヤワラーと店名に入っていますが、立地しているのはヤワラーではなくジャルンクルン通り。
ソイ61と63の中間地点です。

「店を始めてからは4〜5年かな。それまではご飯屋をやってたんだよ」

50代に見える店主の女性が答えてくれました。
ちなみに、写真撮影はNG。
他に働いていた女性店員3名も写真NG。
誰1人として撮影できなかった店は久しぶりだなぁ。

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さて、数年ぶりにご対面したセンプラー。
私はトッピング全部乗せでオーダーしました。
スープはナムサイ(クリアスープ)。
以前はうどんと思い込んでいたこともあり、一口啜って衝撃を受けましたが、今回は「魚の練り物」であることは知っての上。

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いざ実食!
魚の練り物といえば、クイッティアオのトッピング具材として定番のルークチンですが、これは「ルークチンスープ」と表現するのがいいのかも。
麺は魚の練り物。
そしてトッピングされているのも魚の練り物。
形状が異なったルークチンたちが、ルークチンワールドを創り上げています。

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魚の練り物の麺のトッピングに魚の練り物。
白ご飯の上に炒飯を乗せた「炒飯丼」。
ジャンル的には同じように思うんですが、「炒飯丼」はゼッタイに食べてみたいとは思わないなぁ。

メニューはタイ語の他、英語と中国語がアリ。
壁に掲げられていたメニューに載っていた、つけ汁でいただく「つけセンプラー」が旨そうでした。
ちなみに「つけセンプラー」って、この記事を書きながら私が勝手に編み出した命名なので、正式名称ではございません。

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【SHOP DATA】
「ハン ルークチンプラー ヤワラー(ฮังลูกชี้นปลาเยาวราช)」
TEL:なし
OPEN:8:00-18:00(日曜日休み)
ADDRESS:193 Charoen Krung Rd、Yan Nawa, Sathon、Bangkok 10120
PRICE:クイッティアオ センプラー(全部乗せ)50B

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