「パタヤに北タイ料理店がオープンしたんですよ」
私にパタヤの情報を提供してくれたのは、バンコクでタイ語学校TLSを主宰する塙さんです。
聞くと、塙さんの奥さんのお母さんが営む北タイ料理店で、2016年7月にオープンしたばかりのお店だと言います。
パタヤといえばタイ東北部(イサーン)出身の女の子が出稼ぎに来ていることが多く、北タイ料理店を見かけたことは一度もありません。
パタヤでは珍しく、しかも日本人が好む北タイ料理だけに、どういったお店なのかが気になるところ。
取材協力していただけることになり、数ヶ月ぶりにパタヤへと訪れました。
目次
スタッフは全員チェンマイ出身の北タイ料理店
パタヤにオープンした北タイ料理店『ラーン トゥン チェンマイ』は、セントラルパタヤ通りに面した場所に立地しています。
ソイ・ブアカオを出て右折した左手です。
間口は広く、表から見える場所にチェンマイの伝統工芸品であるカラフルな傘が掲げられているので、店前を通ればすぐに分かるでしょう。
オープンスペースの奥へ進むと、エアコンルームが設けられています。
『ラーン トゥン チェンマイ』を経営するのはお母さんですが、お店を取り仕切っているのは娘さんのエリさんです。
「母親と私がチェンマイ出身ということもあり、スタッフはチェンマイから呼んだ方ばかりなんです。なのでメニューは本格北タイ料理ですよ」
調理スタッフなどをチェンマイから呼んだだけではなく、食材もチェンマイから仕入れているものもあると言います。
これだけ本格的な北タイ料理店はパタヤでも珍しいし、バンコクでも少ないんじゃないだろうか。
1品目:カオソーイガイ(ข้าวซอยไก่)
北タイ料理店に来店したからには、これを食べなければいけないでしょう。
鶏肉をトッピングしたカオソーイ ガイ(ข้าวซอยไก่)です。
カオソーイとは、イエローカレーとココナッツミルクを使ったまろやかなスープに卵麺を使った、北タイをはじめラオス北部で広く食されている麺料理。
揚げ麺がトッピングされているのも特徴です。
平麺が使われているのが一般的なカオソーイですが、『ラーン トゥン チェンマイ』の麺はやや細めのノーマル麺が使われています。
こういった麺を使っているカオソーイは珍しい。
本格北タイ料理を謳うだけあり、麺まで直送!
スープの辛さは抑えられ、まろやかな味わいで、スパイスが苦手な方でも食べやすいカオソーイです。
ほろりと崩れるまで煮込まれた柔らかな鶏肉もイイ!
2品目:チェンマイソーセージ サイウア(ไส้อั่ว)
続いてはチェンマイソーセージと呼ばれる「サイウア(ไส้อั่ว)」。
チェンマイに行ったことがある方なら、露店などで見たことがあるのではないでしょうか。
これはカットされていますが、もともとの形状はどぐろを巻いており、いわゆる“ナニ”に見えるソーセージでございます。
サイウアは豚肉に各種香草などを混ぜ合わせ、ほんのりと酸味の風味がするソーセージで、私が好きなチェンマイ料理の一つ。
ちなみに、さきほど“ナニ”に見えるなんて誤摩化しましたが、ウンコです。
3品目:ナムプリック(น้ำพริก)
さて、3品目は2種類のディップが付いたナムプリック。
各種野菜や、豚肉の皮を揚げたケープムーが盛り合わせとなっていて、見た目の美しさもさることながら、自家製という2種類が旨い!
少々辛いですが、食べ始めると止まらなくなる恐ろしいディップです。
メニューには掲載されているのは北タイ料理メニューの数々だけではなく、ソムタムや、デザート類も楽しめます。
「サードロードに2店舗目を準備しているところなんです」
店主であるお母さんから驚愕の告白!
7月にここがオープンしたばかりなのに、もう2店舗目の準備をしているとは。
すぐ隣りにゴルフ練習場があり、ここに来る日本人の方に来店してもらいたいと話してくれました。
10月にオープンする『ラーン トゥン チェンマイ』も、同じように北タイ料理をメインにするだけではなく、北タイのチェンライ産として有名な『ドイチャンコーヒー』も楽しめるそうです。
毎朝4時から仕込んでいるという本格北タイ料理。
パタヤでは間違いなくここだけでしょう!
【SHOP DATA】
「ラーン トゥン チェンマイ(ถึงเชียงใหม่)」
TEL:081-723-4993,093-047-1024
OPEN:8:00-17:00(無休)
ADDRESS:20260 Pattaya 25/5 Pattayaklang, NongPrue, Banglamung
PRICE:カオソーイ ガイ50B ナムプリック150B
FACEBOOK:https://www.facebook.com/raanchaingmai/?fref=ts