ときどきジャルングルン通りのソイ60周辺、弊ブログで紹介した店でいうと『RIM NAM BBQ BRANCH2』の周辺で、お祭りのようなイベントが催されていることがあります。
毎月やっているようではないけど、どの程度の頻度で開催されているのか知らないまま、2年ほどが経ってしまいました。ここで出店している方に聞けば分かるだろうと、とある女性に訊いたところ
「隔月でやっているわよ。11月の次は1月ね。日付は2日から12日まで」
ようやくこの祭りの開催頻度が解明できました。
さて、そのジャルングルン通り。
この通り沿いに立地しているカオマンガイ屋で取り上げたことがあるのは2店舗。
創業90年の『スイヘン』とTV取材も来た『Meng Pochana (Lek)』です。
どちらも誠に旨く、それぞれがこだわりを込めて提供しているカオマンガイでした。
私はこの2店舗がジャルングルン通りの両雄カオマンガイ店で、その他にあるとしても(見たことが無かったんです)たいした店はないだろうとタカをくくっていました。
ところが、あったんです。
ひっそりと営業しているカオマンガイ店が!
超個性的なたたずまい
夕方5時、ジャルングルン ソイ67近くの『カオマンガイ ワスティワララム』は営業を始めます。
カオマンガイ屋でもっとも多いのは朝6時か7時ごろオープンして、夕方に閉店するというパターン。
しかしジャルングルン通りのカオマンガイ屋はそういったパターンに当てはまらず『スイヘン』は17時オープンの翌13時閉店という超変則時間帯。
『Meng Pochana (Lek)』は午前10時オープン、午前2時閉店。
そして今回取り上げる『カオマンガイ ワスティワララム』は夕方5時オープン、深夜2時閉店。
他エリアで変則的な時間帯のカオマンガイ屋といえば、24時間営業がもっとも多いでしょう。
それにしても、このカオマンガイ屋もなかなかに個性的。
店舗を構えている、一般的な概念は当てはまらず、テント張りなのかバラック造りなのか、強風に襲われれば吹き飛んでしまいそうな、数年後には朽ち果ててしまいそうな、ハラハラ感たっぷりのお店です。
小洒落たタイ料理店はプロンポンやトンローあたりにいけばどこそこにあるでしょうが、こういった超個性的な店舗は数少なくなってきています。それだけに愛すべき存在と評したい。
旨い店には人が集まる
カオマンガイは一皿40バーツ。
ご飯一粒一粒が味わえる丁寧な仕上がりはさすがです。
クイッティアオの器ぐらい大きな器で出てくるスープは鶏の旨みがガツンと味わえます。ここにご飯を入れて“鶏スープご飯にしたい!
チムはかなりあっさり仕立て。
私がカオマンガイを食べていると、物欲しそうな目をしたワンちゃんが寄ってきました。
しかし、そのとき皿の上にはカオマンガイはほとんど残っておらず、それに気付いたワンちゃんは哀しそうな表情に一変。
ごめんね…。
「うちはオープンして10数年…、20年近いかしら」
タイ人の若い客がどんどん来店し、次々と鶏をさばきながらそう答えてくれたのはラックさん。
「最近は、そこに座っている息子も手伝ってくれているのよ」と微笑ましく答えてもくれました。
看板も掲げておらず、電話番号もナシ。
目立つ外観でもなければ派手さも無い。
それでもタイ人の団体客が続々と来店するのは、それだけの“理由”があるのです。
【SHOP DATA】
「カオマンガイ ワスティワララム(ข้าวมันไก่วัดสุทธิวราราม)」
TEL:無し
OPEN:17:00-2:00(月に2日休み)
ADDRESS:Soi Charoen Krung 67, Charoen Krung Road, Yannawa, Sathorn, Bangkok, 10120 Thailand.
PRICE:カオマンガイ40B、鶏皿100B